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会談決裂、「6月政局」に突入か !?

 -政権交代時の国民との約束に照らせば、小沢元代表の主張は悉く正論だ-

 30日、野田佳彦首相と小沢一郎元代表との会談が、民主党本部で輿石東幹事長同席のもと行われました。事前の大方の予想どおり、消費税増税をめぐる話し合いは折り合いがつかず、会談は物別れに終わりました。

 こういう結果に終わるのは目に見えていたにも関わらず、野田首相が小沢元代表との会談を強く要望していたのは、「会談決裂」を見越してその先の自民党との(野合的)連携、「小沢切り」を見据えてのことでした。
 そのため、会談に応じることによって小沢元代表は一気に窮地に陥る、との観測がなされていました。

 考えてみれば小沢元代表は、今月上旬党員資格停止を解除されたとはいえ無役の一党員にすぎません。その上、指定弁護士から東京高裁に上告されてもいます。
 一国の首相が、一兵卒にすぎない“刑事被告人”党員との会談を周到に根回しすることは異例です。また新聞・テレビが同会談を大きな政治的話題として取り上げることも、これまた異例といえます。
 これは改めて言うまでなく、小沢元代表の政治的力量がいかに傑出していて無視できないかを示してあまりあるものです。

 「小沢氏不利」の予想に反して、会談は終始小沢元代表のペースで進められたようです。一応今は首相という最高権力ポストにあるとはいえ、野田氏と小沢氏とでは土台政治家としての器(うつわ)が違いすぎるのです。
 それに、「今国会での増税法案の成立に命をかける」という「財務省の回し者」野田首相には、元々「大義」が存在しません。政権交代時の大公約違反であり、国民の6割は増税反対なのですから。

 どう考えても、大義は小沢元代表にあります。政官業旧勢力が束になっての、戦後最大の「政治弾圧」によって刑事被告人にされても、「マニフェストによる国民との約束は守る」という小沢元代表の信念は揺るぎません。

 野田首相にとっては、自民党にとことんすり寄ってでも増税法案を成立させること。対して小沢元代表にとっては、「増税命」の野田首相を退陣に追い込むこと。いざとなったら、70人規模の集団離党も辞さない構えとみられます。
 2年前の鳩山元首相退陣、古くは1993年の自民党の野党転落など。6月は「政変」が起こりやすい月です。この大勝負がどっちに転ぶのか、2週間後の6月15日頃が山場とみられています。

 「6月政局」を伝える『日刊ゲンダイ』(6月1日3面)記事を以下に転載します。
 なお文中の「NHKキャスター」とは、同局夜の『news Watch 9』の大越健介のことです。大越キャスターは、朝日新聞の星浩、毎日新聞の岸井成格とともに「反小沢三羽ガラス」の一人です。一連の小沢事件では、事あるごとに小沢元代表への“毒ガス口撃”を続けてきた人物です。  (大場光太郎・記)
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会談決裂 小沢一郎いよいよ「6月政局」突入

 「このままいくと6月政局だ」ー。
 野田首相との会談後、小沢元代表は周辺にこう語ったという。会談が平行線に終わった野田は、自民党との連携にカジを切り、6月中に消費税増税法案の採決と“小沢切り”を一気に進めるつもりだ。さっそく、6月21日までの衆院採決を党幹部に指示したという。だが、小沢に焦りの色はまったくない。野田が何をしようが、小沢のハラは固まっているからだ。

「消費税アップ」への賛成を迫るNHKキャスター軽く論破

 昨夜(30日)出演したNHKもそうだった。政治部出身のキャスターが「消費税法案は党議決定したことだ」と迫っても、小沢は「消費税アップの前にやることがある。選挙で約束した通り、まずは国の仕組みを変えて無駄を省くことだ。マニフェストも党で決めたこと。選挙で約束したことの方が重い」と一蹴。
 さらに、「財政再建は待ったなしだ」という問いにも、「日本は買われているし、円高も進んでいる」と、危機に陥っている欧州とは違うと強調した。

 「決められない政治からの脱却には妥協が必要だ」「原理原則を大事にすると妥協の余地がなくなる」と、首相と妥協すべきだと注文をつけられても、「もちろん政治に妥協はある。だけど、民主党は半世紀ぶりの政権交代で政権についた。国民との約束を忘れたら、民主主義の根本に関わる」と正論をつきつけた。キャスターはグーの音も出なかった。

 小沢グループの1期生議員がこう言う。
 「もはや小沢さんが首相に妥協することはない。『来るなら来い』というところまで腰が据わっている。僕らも決断する時はする。原点を忘れたら政権交代の意味がないじゃないですか」

いざとなれば70人で新党結成

 野田が6月採決に踏み切ろうが、除名で脅かそうが、グループの結束は固い。いざとなれば新党を結成するつもりだ。
 「グループの1年生でつくる北辰会50人のうち、最近姿を見ない5人に加え、4、5人はこぼれる可能性がありますが、40人は付いていきますよ。いまの民主党で選挙を戦っても、どうせ国民の支持を得られていないのですから」(別の小沢グループ1期生) 

 2期生以上や参院を加えれば、新党が60~70人の規模になるのは間違いない。
 大マスコミは、野田が自民党との連携にカジを切り「小沢は追い込まれた」と解説しているが、会談が決裂して苦しいのは、むしろ野田の方だ。政治評論家の野上忠興氏がこう言う。
 「会談後の野田首相のぶら下がり会見は、かなり不機嫌でした。小沢さんを説得するのはムリだと分かったのでしょう。しかし、野田首相は本当に消費税増税法案の採決に突っ込めるんでしょうかねえ。民主党内は中間派だってまとまっていない。このまま採決なら中間派からも50人は反対すると思う。輿石幹事長も簡単に採決させないでしょう」

 実際、党分裂や解散・総選挙を避けようとしている輿石執行部や中間派を、野田はバッサリ切れるのか。小沢も、野田の足元を見透かしているのではないか。  (転載終わり)            

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