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石原「原発はささいなこと」発言+新党結成

 -石原“老害”慎太郎は、この国の亡国を冥土のみやげにするつもりか?-

 先週石原慎太郎(敬称略)が東京都知事を辞任し「新党結成」を表明したことにより、政局が一気に騒がしくなってきました。
 80歳の“老害”石原は、今から50年以上前の弟の故・石原裕次郎の『嵐を呼ぶ男』を突如思い出し“風雲老”とでも妄想しているのか、あるいは単に「最後の老い花」を咲かせたいというトチ狂った思惑からなのか。「で、新党結成して何やりたいわけ?」という、訳の分からない、多くの国民にとっては迷惑千万な新党結成です。

 第一辞任したばかりの東京都知事としての功罪についての総括は、まったくされていないでしょ。まずそれをちっきりすることが先決でしょうに。

 石原慎太郎の肝入りで設立された新銀行東京は、1000億円超もの莫大な累積赤字を抱えて四苦八苦。これも石原が率先して旗を振り、これまた招致費用に55億円もの都民の血税を使った2016年オリンピック東京誘致は失敗。築地魚市場は土壌汚染が深刻な豊島区豊洲地区に移転予定…。
 その上海外出張などでは夫人同伴で最高級VIPホテルに宿泊し都民の税金を湯水のように使うは、高給取りの都知事のくせに自宅に引きこもって都庁にはロクに出庁しようとしないは…。

 挙句の果てに“最後っ屁”で、「東京都が尖閣諸島を買います」宣言をしたり。これによって日中両国間の経済、外交両面に深刻なダメージを与えながら、まるで知らんぷりです。誰知らぬ者のない嫌中国粋派の石原にとって、それをキッカケに中国と戦争でも始まってくれれば“もっけの幸い”らしいのです。
 石原“私物化”都政の13年間余は、稀れに見る「悪政」と言うべきです。

 石原慎太郎は昭和30年、唯一の代表作と思しき『太陽の季節』で芥川賞を受賞し、後に続く秀作はさしてないくせに、以後さも文壇の大御所ぶって今年まで芥川賞選考委員を務めました。それに加えて「言葉が命」であるはずの政治家のはしくれでもあります。
 ならば、その発言は幾重にも慎重であってしかるべきです。なのに「ご案内のように」(これは政治家言葉)石原慎太郎は、これまで耳にタコが出来るくらい「失言」「暴言」「妄言」のたぐいを連発してきました。

 最近またしても聞き捨てならない暴言を平然と吐いています。
 「原発をどうするかはささないこと」
 昨年の福島第一原発事故以来、福島県民のみならず日本国民がどれだけ甚大な被害をこうむってきたことか、ひとたび原発事故が起きれば事態はどれだけ深刻か。この御仁は「言葉が命」以前に、そういう認識すらお出来にならないほど、認○症が進行しているのではないでしょうか。
 無理だわとても、新党代表を務めるなど。

 以下は『日刊ゲンダイ』週一連載コラム、『斎藤貴男 二極化・格差社会の真相』10月31日(7面)記事の転載です。  (大場光太郎・記)

                         *

原発はささいなことか !?石原慎太郎よ   斎藤貴男(フリージャーナリスト)

 石原慎太郎が東京都知事としては最後の定例会見で、またぞろ妄言を吐いた。
 「原発をどうするかはささいなこと。(永田町の人間は)もうちょっと大きな視点で考えられないか」というのだ。相手にすること自体がおぞましい。だが例によって石原のタイコモチ以外の何物でもないマスコミが、ろくに報じようともしないので書いておく。

 あれだけの原発事故があって、それでも原発推進を言い募るのは、まあ勝手と言えば勝手だ。脱原発でなければ許されない社会になってしまうのも、別の意味で恐ろしい。
 とはいえ、「ささいなこと」とは何だ。違う問題にも目を向けようと言いたいなら言いたいで、被災者たちの心情をよほど気遣い、まともな補償のために全力を尽くすと誓ったうえで初めて、おずおずと切り出すというのが、およそ人間社会のお約束ではないのか。

 3・11の直後には、「天罰だ」「日本人の我欲を津波で押し流せ」と吐き捨てた経緯もある。この人は他人の生命や尊厳をバカにし過ぎている。社会生活を営む人間が絶対に備えていなければならない資質を決定的に欠いている。

 今回の新党宣言を、“盟友”とされる亀井静香・前国民新党代表に、「それこそ我欲じゃないか」と叱られたそうだが、まったくだ。いや、それどころか我欲だけが異常に肥大化し、卑劣と無責任とを練り固めて服を着せたものが石原だ。そもそも公(おおやけ)の仕事に就いてはならない人なのである。

 筆者は2003年に岩波書店から「空疎な小皇帝ー『石原慎太郎』という問題」を発表して以来、彼を批判し続けてきた。一部では痛快と受け止められているらしい暴力的な言動の陰で、切り捨てられた人々がどれほど泣かされているか。戦争の恐怖にさいなまれていることか。
 みんな、もういいかげんに目を覚まそう。亀井氏にしても、石原の実態など百も承知していたはずだ。いくら利用しがいがある人気者だからといって、持ち上げて、つけ上がらせてきた責任はあまりにも大きい。全国民の前で詫びてもらいたい。

 ともあれ石原は都知事職からは離れる。血税を最低の勘違い男とお身内のお遊びに費消される悪夢から開放されるかもしれないのは至上の喜びだ。
 辞職会見での耄碌(もうろく)ぶりを見れば、もはや公職でなくても使いものになりっこないのも自明。あとは票になれば何でもいいロクデナシ政治屋(注 橋下徹大阪市長ら)どもとの連携が怖い。ゆめゆめ警戒を怠るまい。  (転載終わり)


【追記】本記事とは関係ありませんが。月も変わったことですし、ブログ背景を替えました。

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