« 「オバマ再選」の裏を読む | トップページ | 小沢一郎、12日「無罪判決」 !? »

夢見るこの天賦の才能

           ロバート・シュラー

  夢見るこの素晴らしい天賦の才能
  あなたは何になりたいのか?
  あなたはどこに行きたいのか?
  あなたは何をやりたいのか?
  あなたが完成したいと願うプロジェクト、
  あなたが達したいゴールー
  これがあってこそ、あなたは真の意味での
  人間になれるのだ。

  生きとし生けるものの中で、
  最も素晴らしい生き物にあなたはなる。
  人間は創造主神の子だ。
  だから、人は神の子として与えられた、
  自分の運命を満たそうとする。

  あなたが美しい夢を見るとき、
  神は、あなたの心の中で働いてくださるのだ。
                  (訳詩者不明)
…… * …… * …… * …… * …… * ……
 先日の『ジォニ・ジェイムス「夢見る頃を過ぎても」』作成の過程で、この詩を思い出しました。

 ロバート・シュラーは1926年アイオワ州生まれの、アメリカにおける著名な宗教指導者の一人です。それよりもシュラーは、ニュー・ソート(新しい考え方)に基づいた「積極的な考え方の力」の提唱者・実践者として、先輩格のノーマン・ピールとともに我が国でもその名を知られています。

 この詩は、30代前半頃に読んだロバート・シュラーの著書の中にあったものです。一読強いインパクトを感じ、すぐさま手帳に書き写しました。その著書は処分してもうありませんが、やはり「積極的考え方の力」を力説し我が国でも好評だった本でした。
 つまりはその本から得た私の唯一の収穫がこの詩だったのです。その後この詩は、何度か手帳に写し替えられ、最終的にここ2年ほど私が座右の一冊にしている『思考は現実化する』(きこ書房刊、ナポレオン・ヒル著、田中孝顕訳)の中ほどの余白に書き込まれ、折りに触れて目を通して今日に至っています。

 特別解釈の必要もないほど、分かりやすい詩です。読むほどに新たな「やる気」が湧いてきます。
 ただし「人間は創造主神の子だ。」というフレーズは、いかにもキリスト教独特の表現で少し抵抗を感じられる方もおられるかもしれません。しかし我が国の神道系新宗教も、たとえば生長の家を代表として「人間神の子、本来無限」と説いています。若い頃その分野を少しかじった私には、「まったくそのとおり !」と違和感なく受け入れられます。

 この詩の中で私が特に注目したいのは、1行目の「夢見るこの素晴らしい天賦の才能」というフレーズです。「夢見ること = 天賦の才能」だというのです。
 この場合の「夢」とは、いまだ現実的には実現していない願望や目標ということです。そういう意味では、人間誰もが「夢見る」ことは出来るわけです。つまりすべての人間は生まれながらに「素晴らしい天賦の才能」を備え持っているのです。

 しかしこの素晴らしい天賦の才能を十二分に発揮するには、強い意志に基づく「夢の結晶化」が必要です。常日頃のすぐに消えてしまう夢まぼろしのような、うたかたの夢ではおよそ「現実化」の役には立ちません。そこでシュラーは言うのです。
  あなたは何になりたいのか?
  あなたはどこに行きたいのか?
  あなたは何をやりたいのか?

 「はっきりした願望や目標を持つこと、(略)これこそがあらゆる成功の出発点である」
とは、ナポレオン・ヒルの『思考は現実化する』(「成功哲学」)の核心でもあります。

 ロバート・シュラー自身が「夢見る素晴らしい天賦の才能」を遺憾なく発揮し、「完成したいと願うプロジェクト」を明確に定め、遂には「達したいゴール」に到達した人だけに、この詩は説得力があります。

 若い駆け出しの牧師だったシュラーは、片田舎町の落ちぶれた小さなオンボロ教会をあてがわれました。雨漏りする屋根を修繕したくても満足に修繕費さえ集まらないような、貧窮教会が彼の出発点だったのです。
 しかし積極的思考の持ち主であるシュラーは、そんな惨めさにもめげず挫けませんでした。

  神は不可能ということをご存知ないのだ。  (ロバート・シュラー)

 シュラーは最悪のところから出発して、次々に教会の規模や人々に与える影響力を拡大していったのです。その結果、シュラーはカリフォルニア州オレンジ郡ガーデングローブに「クリスタル大聖堂」という、全米1、2を争う壮麗な聖堂を創設しました。また『アワー・オブ・パワー』(「力の時」)というテレビ伝道も人気を博しました。

  志(こころざし)を立てるのに遅すぎるということはない。  (出典亡失)
  年は七十であろうと十六であろうと、その胸中に抱(いだ)き得るものは何か。
   (サミュエル・ウルマン詩『青春』の一節)

 「志 = 夢」のある人にとって、「夢見る頃を過ぎても」などということは無いということです。例え後悔、失敗だらけの痛恨の過去であったとしても(他ならぬ私自身のこと)、過去は過去、もう過ぎ去り消えてしまったのです。自分が気に病むことさえしなければ、過去のいかなる出来事も現在の自分に影響を及ぼすことはありません。
 「be here now」-「今ここ」こそが、まっさらな未来を築く出発点であり作用点なのです。

 (大場光太郎・記)

関連記事
『ジォニ・ジェイムス「夢見る頃を過ぎても』
http://be-here-now.cocolog-nifty.com/blog/2012/11/post-6506.html
『成功哲学の詩』
http://be-here-now.cocolog-nifty.com/blog/2011/01/post-003b.html
『青春』(サミュエル・ウルマンの詩)
http://be-here-now.cocolog-nifty.com/blog/2011/01/post-d1d1.html
『夢の八訓』
http://be-here-now.cocolog-nifty.com/blog/2011/05/post-e958.html

|

« 「オバマ再選」の裏を読む | トップページ | 小沢一郎、12日「無罪判決」 !? »

名詩・名訳詩」カテゴリの記事

コメント

今燃えています 置賜の秋
人々は集い 語らい 行列をなして
えやー たまげた
きしぇだごどー
こがえなかっこうした菊の花
はじめてみだしたー

第100回 南陽の菊まつり
会場を夕鶴の里ハイジアパークの、多目的広場に移し それは行われていました
ときまさに、遠景もそこら中の生垣も みんなみんな 大錦秋に包まれて
赤や 黄色や オレンジに彩られ 何百本も立てられた 祭りの幟旗さへ
かすんでしまっていました

例年の<菊人形・菊花展>の会場では、いつもの丹精込めて作られた各種の鉢植や盆栽が、ずらりと並べられ OO賞などと沢山短冊がつけられ ひとつひとつ観て
回ったら一年もかかりそうでした。
今年の菊人形場面は『平清盛』 全6景(①白拍子 祇王、祇女 ②同 嵯峨野草庵
③保元の乱 白川北殿炎上 ④平治の乱 池禅尼、助名嘆願 ⑤曲水の宴 ⑥厳
島 清盛扇返し)

更に、一般社団法人全日本菊花連盟の全国大会南陽大会が、別に11月9-11の
三日間開催中で、いやーこれまたすごかったです。
さしもの大体育間も全国の愛好家から集った2000点をこえる作品でびっしり埋め尽くされていました。

 貴殿のブログのお陰で貴重な機会を逃さずにすみました。 ありがとうございます。
そして、このことが正に小生の置賜PR事業につながると確信いたします。

投稿: hanasaka.jこと山本・Y | 2012年11月10日 (土) 14時43分

hanasaka.jこと山本・Y様
 えやえや、はずめの文章だげで、「南陽の菊まつり」の情景、目に浮がぶようだなっす。貴重な郷里情報、どうもありがどうございますたっすぅ。

 そうですか、今年の「南陽の菊まつり」の会場は夕鶴の里ですか。ハイジアパークという名称もあり、その上菊まつりを開催できるような広い多目的広場もあるんですね。「置賜の大錦秋」、だいぶ前の記事にも書きましたが、それは現在私が住んでいる神奈川県県央地区などとは比べものにならないくらい、美しい大紅葉で。秋葉山、かもだ山などに分け入ってのきのこ採り…。きっと、今が紅葉の最盛期なのでしょう。いやあ、懐かしいですね。
 昔は菊花展は我が宮内小学校の校庭、菊人形展は熊野神社参道沿いの空き地だったんですけどね。時代とともに変わっていくということですね。いつかこの時期に帰省できたら、是非菊まつりじっくり眺め歩きたいと思います。
 今後の「置賜興し」、期待しております。大変ありがとうございました。

投稿: 時遊人 | 2012年11月10日 (土) 15時16分

貴殿のこのブログ!”今この時&あの日あの時”こそ、実質的に、飛躍的に『置賜興し』を
実践なさっておられます!!!
わたしが山形県知事なら、ほんとに名誉県民になって頂きたいとぞんじます。 

投稿: hanasaka.jこと山本・Y | 2012年11月10日 (土) 21時42分

 過分かつ身にあまり過ぎるお言葉、まことに恐縮に存じます。名誉県民どころか南陽市名誉市民もまったくかすりもしない私です。
 ただ愛郷心、愛県心だけは、忘れることなく常に持ち続けていきたいと考えております。当ブログで、その思いの一端を披露させていただいていますが、全国の少しでも多くの方々に我が郷土・置賜、我が郷里町・宮内の良さを知っていただけたら、と考えております。
 hanasaka.jこと山本・Y様は、私より年長かと存じますが、この本文のように「生涯青春」のおつもりで、私などが出来ない、本当の意味での「置賜興し」という「夢」に向かってお骨折りください。
 大変ありがとうございました。

投稿: 時遊人 | 2012年11月10日 (土) 23時41分

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



« 「オバマ再選」の裏を読む | トップページ | 小沢一郎、12日「無罪判決」 !? »