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第2次安倍内閣スタート

 -「強い経済を取り戻すのが使命」という安倍新内閣。さてお手並みのほどは-

 26日、第二次安倍内閣が発足しました。
 安倍晋三首相は同日夜記者会見し、「国家・国民のために目前の危機を打ち破る覚悟で“危機管理内閣”を組織した」とし、全閣僚に経済再生・復興・危機管理に全力で取り組むよう指示した、といいます。
 特に経済再生については喫緊の課題だとし、大型の補正予算を編成する考えをあらためて示しました。

 上記は『朝日新聞デジタル』記事の一部を引用したものですが、同記事見出しは「経済再生に全力で取り組むよう指示、大型補正予算編成へ」となっています。さすがは最近すっかり自民党広報紙に様変わりした朝日らしく、安倍政権を後押しするような景気のいい見出しです。
 これで、発足直後の内閣支持率は相当高いものになるはずです。 

 前の民主党野田政権があまりにもひどすぎたのです。経済再生などそもそも期待する方が無理なのでした。
 その点自民党は、半世紀以上もの長期に渡ってこの国の政権を担っていた実績があります。そのノウハウの蓄積から、少なくとも民主党よりはうまくやれるはずですし、「特に経済再生については喫緊の課題」なのはそのとおりなのですから、スピーディに取り組んで確実な成果を出してもらわなければ困ります。

 安倍首相は、経済再生の柱は<大胆な金融政策、機動的財政政策、成長戦略の三本の矢>だとし、それを実行するための「危機突破内閣」の閣僚人事について、「総裁や代表経験者、次世代を担うリーダー候補が入閣した」とし、「人物重視、実力重視の人事だ」と自画自賛しまくっています。

 んっ、本当か?と、その顔ぶれを見てみるに、実情は、安部首相の自画自賛とは裏腹に、3年半前下野した時と何ら変わり映えのしない「旧態依然、人材払底閣僚人事」ではないですか。
 その最たるものは、副総理兼財務相兼金融相となった麻生太郎氏です。麻生財務相はご案内のとおり、09年総選挙で民主党に惨敗して下野した時の首相ですよ。それが何の反省もなく、ゾンビのようにまたぞろ復活してくるのです。

 それも経済再生の要となる財務相として。「マンガは読めても漢字が読めない」と小学生にまでバカにされたご仁が、果たしてこの差し迫った「国家財政の数字が読める」ものなのでしょうか。
 麻生氏が本当に経済、財政通なら、前の麻生政権を襲った未曾有(「みぞゆう」ではない、みぞう)のリーマンショックの時に、有効な手が打ていたはずでしょう。小泉政治とともに、この時の失敗が今日の日本経済失速の要因の一つとなっています。

 「お友だち内閣」の復活などいちいち挙げていけばきりがありませんが、経済再生関連として、その名もズバリ経済再生相の甘利明氏を挙げないわけにはいきません。
 この甘利氏、前も経済産業相でしたが、「あまり」実績の聞こえてこない大臣でした。そして聞こえてくるのは、電力業界ベッタリ、根っからの原発推進派という噂のみです。

 そもそもこの狭い国土に54基もの原発を造り続けたのは、旧自民党政権なのです。なのに福島原発事故の反省などどこ吹く風、安倍首相は再稼働どころか、新原発建設の可能性まで示唆しています。
 「安い」「クリーン」「地方再生」という三拍子そろった、「超臨界圧石炭火力発電システム」という、原発に変わる優れた発電システムを採用する気などさらさらないのです。

 安倍首相は、「強い経済を取り戻すのが使命」と言っています。ただしその使命は、来年夏の参院選、せいぜい消費税引き上げが実施される再来年春までです。それ以降はまったく別で、「強い国防軍を創設するのが使命」に間違いなく変わるはずです。

 安倍首相は前の「美しい国」もそうでしたが、今回も「危機突破」「国土強靭化」「国防軍創設」・・・。勇ましい言葉だけが先走り、なおかつ自分の言葉に酔いすぎるクセがあります。こういう自己陶酔型リーダーは危険なのです。いい例がヒットラーです。

 (大場光太郎・記)

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コメント

いつもながら時遊人さんの炯眼の高さには敬服申し上げます。
被災地の福島県は、前任地の成田と往復する度ごとに、しょっちゅう通りますが、なんであのような酷い災害が起こったんだろう、何か私らにできることはないかと煩悶しています。

この上は、災い転じて福となるように、日本人の哲学でもある『草木国土悉皆成仏』の天恵の資源を守りながらも、世界中が希求する万年の平和にむかった安全保障と国民の仕合せを守る具体的なエネルギー施策を、この東北から実現して頂きたいと願うのみです。

投稿: hanasaka.jこと山本・Y | 2012年12月27日 (木) 10時50分

 どうもありがとうございます。そうですよね、福島原発事故は事故周辺地住民、福島県民のみならず、国民全体にとって喉元に突き刺さった骨です。各号機ともいまだ収束などしておらず、依然炉心にも近づけない状態ですし、廃炉にはゆうに数十年以上かかるのですから。
 とにかく、原発を伴ったままでのこの国の再生などあり得ない、というのが私の強固な信条です。東北は日本人の本当のルーツである縄文系ですから、是非「平和エネルギーの型」を出していただきたいものです。
 先輩は成田勤務でしたか。ということは成田空港?だとしたら、いやあ懐かしい。私も昭和50年代半ば頃の一年間、同空港内の工事局で仕事をしていたことがあるもので。
 先日は大変失礼な返信をお出ししました。お詫び致します。鈴木憲和衆院議員の大成、陰ながらお祈り申し上げます。 

投稿: 時遊人 | 2012年12月27日 (木) 13時36分

新東京国際空港の開港時にお世話に成っていたんですね。 あの時は、関連ホテルが過激派により襲撃されたり、それはそれは国家的危機を経験していた時期でしたですよね。
実は、そんな意味からも、東北に再生熱エネルギー機能を組み入れた、ビニールハウス型滑走路を、この近くの里山に建造できないかを夢見たりしているんです。
緯度的にも、インチョン空港と変わらない航空路ができれば、21世紀型エコエアポートとして、大量に世界の同胞が、乗り継ぎ滞在できるし、エデンの園のような果物王国で林檎狩りやさくらんぼ狩りをお見せできるかも。 ナンテ夢みたいでしょう?

まさかあの激動の国家的プロジェクトに、同じ場所で働いていたとは<奇遇ですね。
実は、後で知ったことですが、彼の糸川教授の『日本が危ない』の中で、秋田県の大潟干拓地にハブ空港を造るべきだという県知事への提言をしていたというのです。
時遊人さん、いまこそ置賜に自然を活かした、この地域の尋常でない果物など積み出しできる第二成田空港なんかは、造れないでしょうね?

投稿: hanasaka.jこと山本・Y | 2012年12月27日 (木) 17時20分

 いやあ、ホントに奇遇だったなっすぅ !
 最初は昭和54年秋からの、虎ノ門の共同通信社ビル内の新東京国際空港本社勤務でした。千葉港から成田空港まで二本の燃料パイプラインを敷設するための積算業務要員としてです。銀座にある大手某土木設計会社の社員の身分(実際はその下請)での出向でした。福田政権下ちょうど東京サミットが行われ、真向かいのアメリカ大使館にカーター大統領が来たりして、あの時首相官邸など周辺はものものしい雰囲気でしたね。次の大平首相が近くの虎ノ門病院に入院した時もまだそちらでした。
 成田にはその翌年移りました。成田市内にアパートを借り、O建設出身の先輩と住みました。もうその頃では成田闘争は完全に収束していて、空港内外はいたって平穏でしたよ。
 ところで富里村(当時)のSさん、その後どうしたかなあ。私より10歳ほど若く、本社の秘書課勤務だったんですけど。彼女自身も好意を寄せてくれ、両親も気に入ってくれたんですが、農家の長女ということで私が引いてしまって。そういうご縁はしっかり掴まなければダメですね。彼女のことだから、きっと幸せな家庭を築いていると思いますが・・・。
 旧来の大型公共事業志向の安部政権下では望むべくもありませんが、我が置賜の郷里は、山海草木すべてが「喜ぶ」よう自然万物とよく「相談」した、自然と調和の取れた社会建設であって欲しいと念願しております。

投稿: 時遊人 | 2012年12月27日 (木) 19時02分

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