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この国の重大な選択選挙に思うこと

 「誰がこの者に敵対できようか・・・とりこになる者はとりこになっていく」 (『ヨハネによる黙示録』より)

 ヨハネ黙示録の「この者」とは、キリスト教的文脈で言えば「サタン」「年古し蛇」「龍」などと呼ばれる反キリスト存在です。大げさなことを言うようですが、現下の我が国の政界、官界、財界プラス大メディア、つまりこの国の支配構造をまるごと奥からコントロールしている勢力の核が「これ」だと思われるのです。

 それは戦後の我が国にとって、一言で言えば「米国」という国名を挙げれば事足りるのかもしれません。
 それでは漠然とし過ぎるというのであれば、ロスチャイルド&ロックフェラー、ユダヤ国際金融資本(ユダ金)、イルミナティ、フリーメーソン、ジャパンハンドラーズ・・・。

 外部の者にはうかがい知れないそれらは、実態がよく掴めず、一見互いに何の関係もなく存在しているように思われます。しかし実は根っこではしっかり手を握り合っているのではないでしょうか。
 「新世界秩序(NWО)」「世界統一政府」「グローバリズム」「新自由主義」・・・。これら耳障りのいいスローガンは、それらが等しく共有するサタニズム的意図を秘めたものなのでは?

 これに魔素直に乗っかっているのが、我が国の政官財+マスコミです。
 イラク戦争当時、某民放情報番組で、外務省ОBの岡崎某なる者がいみじくも言っていました。「アングロサクソンは歴史上一度も戦争に負けたことがない。だから日本は、孫子の代までアングロサクソンについていくのが一番間違いない道なんだ」。
 まあ、東大法学部を出て、外務省高官を務めた知的エリートがこれかよ。私は憤りを通り越して呆れ果ててしまいました。

 我が国のご主人筋の米国は、歴代大統領を見ても分かるとおり、英国と並ぶアングロサクソン国家と言えます。
 確かに我が国は、先の戦争で米国から徹底的に叩きのめされたのでした。その結果内務省をはじめとした当時の官僚群は、途端に「アングロサクソンコンプレックス」に罹ってしまったのです。

 当時の官僚たちのDNAをそっくり受け継いでいるのが、今の「霞ヶ関官僚群」です。だから先の岡崎行彦(あっ、言っちゃった)のような発言になるわけです。
 財務省、外務省、経済産業省、防衛省・・・。各省次官以下高級官僚はすべて米国の方を向き、その顔色ばかりうかがっています。中には外務省ОBの孫崎享氏のように驚愕の「日米関係の真相」を暴露したり、天木直人氏のように小泉ポチ公のイラク戦争追随に抗議し中東大使を辞任した骨のある人もいますが、ごく少数です。

 官僚たちの姿は、昭和30年代初頭の文壇にセンセーションを巻き起こした、沼正三の『家畜人ヤプー』そのものです。尾篭な話ながら、この売国奴連中はご主人の米国様の汚物だって嬉々としてほおばりかねないのです。

 戦後政界もそのとおりです。
 佐藤栄作、中曽根康弘、小泉純一郎、森喜朗・・・。彼らは主に自民党清和会の流れですが、徹底的な「対米隷属派」です。ここで一々検証しませんが、彼らはすべて小沢一郎など比較にならないほどの巨悪連中です。しかし不思議なことに、清和会の大物は誰一人逮捕者を出していません。目の前に動かぬ証拠を突きつけても検察は見て見ぬふりです。それどころか、対米隷属のご褒美に、ほとんどが戦後歴代の長期政権になっています。

 ひるがえって徹底的に「迫害」を受け続けてきたのが旧田中派、経世会です。筆頭が田中角栄です。名高いロッキード事件、口火を切ったのは日本議会ではなく、米国議会における何とか証言でした。一報を聞いた角栄が、「しまった。ユダヤにやられた」と叫んだのは有名な話です。
 まさにそのとおり。田中角栄は米国に相談なしで(相談したら出来なかった)日中国交回復をやり、米石油メジャー抜きの中東産油国からの直接原油輸入を計画していました。田中は「世界帝王」D・ロックフェラーの逆鱗に触れたのです。

 田中角栄の愛弟子だったのが小沢一郎です。小沢は民主党代表だった09年初頭、「我が国を守るには米第七艦隊だけで十分(あとの全米軍はどうぞお引取りいただきたい)」と“不用意”発言をしました。
 東京地検特捜部が動き出し、大久保元秘書が「冤罪」逮捕されたのはその直後です。一昨年も述べたことですが、東京地検特捜部は元々は、後にCIAへと発展していくことになるGHQの特殊部門が創設した組織なのです。

 どちらも悪名高い旧自民党派閥ですが、自主独立志向の経世会と対米隷属志向の清和会と。米国へのスタンスの違いで、これだけの落差があるのです。

 取りとめのない一文になりましたがー。
 今回の総選挙の「原発」「消費増税」「TPP」という三大争点のすべてに「米国」が深刻な陰を落としています。今回の選挙の選択とは突き詰めて言えば、「米国、是か非か」に尽きるです。
 この際言っておきますが、「米国についていけば孫子の代まで大丈夫」などという変な「安心理論」は、もう通用しません。それどころか超悲惨な近未来が待ち受けています。賢明な読者の方はとうにお分かりだと思いますが。

 (大場光太郎・記)

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コメント

< 大場先生のご意見全体、とくに外交、軍事について>
アメリカは信用ならない、ついていっても先はない。それは、一つの考えだと思います。が、中国は信頼するにたりる国とは思えません。対東南アジア、対インド政策においても、覇権主義があらわになってきて、自らも強い海洋国家をめざすと言い出した軍事国家です。
 今、中国の軍事大国化という要因の下で、日本のあり方を考えているのです。アメリカを頼るというのは、ひとつの便法、、緊急避難的措置であって、ユダヤの陰謀に加担するものではありません。アメリカを頼みにしようという人々を売国奴のようにいうのなら、朝貢外交をして人民解放軍の野戦隊長ですとか言った小沢一郎氏は中国への売国奴ではないのでしょうか。中国の方が友好国として、絶対信頼できるというのなら、筋道立てて論証していただきたいと思います。

投稿: 紅孔雀 | 2012年12月 6日 (木) 15時07分

>アメリカを頼るというのは、ひとつの便法、、緊急避難的措置であって、ユダヤの陰謀に加担するものではありません。

 「ひとつの便法、、緊急避難的措置」じゃないでしょう。「戦後67年間ずっと一貫して、さらに言えばこの先も半永久的に」でしょう。もはや日本は「脱米国」など考えられないほど米国と一体化している、米国の属国化しているのです。そのことをよくよく考えなければなりません。
 そして私の認識では「米国 = ユダ金」なんですが、違いますか。

 米国からの独立を言うと必ず出くるのが「中国脅威論」です。「日中もし戦わば」、高見の見物で一番得するのはどこの国なのでしょうか。
 「兵は下策なり」とは、問題の中国の有名な兵法書『孫子』の基調です。「国防軍」も「核武装」も最下策です。我が国にとって一番望ましいのは、正三角形の二点に米国、中国を置き、両大国と対等・均等に交渉できる平和的な「誇・外交」力です。誇り高き独立国として、いつまでも一つの国言いなりの「卑・外交」を続けていてはなりません。

参考-『尖閣・日中対立とユダ金米国のシナリオ』
http://be-here-now.cocolog-nifty.com/blog/2012/09/post-0d40-1.html

投稿: 時遊人 | 2012年12月 6日 (木) 19時40分

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