南雲彩さん、「ショパン ノクターン遺作」を独奏
-いつの日か、私のお気に入りの「ノクターン第1番」独奏もお願いします !-
今回は、フォレスタのピアノ奏者・南雲彩さんのブログ『今日のつぶやき』最近記事の話題を取り上させていただきます。
南雲さんによりますと、19日(水)に行われた毎年恒例の赤羽フォレスタライブ(出演 歌:中安千晶、白石佐和子、吉田静 ピアノ:南雲彩)の中で、南雲さんが「ショパン ノクターン遺作」を独奏されたとのことです。
南雲さんはいつぞやのフォレスタコンサートでも、滝廉太郎の『憾(うらみ)』を独奏されたようです。日頃は、縁の下の力持ちでフォレスタコーラスを支えてくれている南雲さんが、このようにスポットライトを浴びるということは、大変喜ばしいことです。
この「ノクターン遺作」、以前YouTube動画で何気なく一度聴いたきりでした。今回の南雲さんの、「なぜこんな美しい音楽が作れたのでしょう~」評に俄然興味が湧き、早速この曲のYouTube動画を聴き直しました。(ご本人の生の演奏でないのが残念です。)
実は数ある「ショパン ノクターン」の中で、私の一番の“お気に入り”は「ノクターン第1番」なのです。ショパンの曲はおおむねみな好きで、20代後半から30代半ばにかけて「ショパンピアノ名曲集」というようなカセットテープをよく聴いていました。中でも「ノクターン第1番」は繰り返し聴きました。
さらに言えば、この曲は「ショパンの」というより、(私が聴いてきた範囲での)「クラシック 美しい曲マイベスト10」に入る曲です。
「ノクターン遺作」に戻ります。
聴いてみますと、なるほどこの曲はおっしゃるとおり「美しい曲」ですね ! 19世紀ヨーロッパのとある街並みの、静寂で瞑想的な夜が偲ばれます。またこの曲が「ピアノの詩人」の最後の曲かと思って聴きますと、胸迫るものがありますね。「第1番」と曲調が何となく似ているところもありそうです。
「クラシック美しい曲コレクター」としての(ウソです)、私のお気に入りの一曲になりそうです。ありがとうございました。
今まで「ノクターン」とそのまま覚えていましたが、その意味は「夜想曲」ということのようです。確か「セレナーデ」は「小夜曲」だったかと思いますが、するとハイドン、シューベルト、トセリなどのセレナーデは「夕べの曲」、一連のショパンのノクターンは「夜更けの曲」となるのでしょうか?
たぶん、共に「君想う夜」の意味が込められているのでしょう。道理で、ロマンチックな名曲が多いわけです。
南雲彩さんの『今日のつぶやき』は、シャープな文章が魅力です。時折り専門家の立場からクラシック音楽の紹介も盛り込まれ、つい『では聴いてみようか』となり、門外漢の間口が少しずつ広がり大変有意義です。
ところでこの記事の中で南雲さん、「フォレスタでの私は、しっとり系でしょうか?」と、疑問を投げかけておられます。えっ、南雲さん。ひょっとして、当ブログ最近の『フォレスタの「赤いランプの終列車」』をお読みになられたのでしょうか?(だとしたら、冷や汗ものです。)
南雲さんは、声楽の伴奏に出会うまでは、元気なパワー溢れる曲を演奏することが多く、ご自身ではたくましい曲が向いているのかな?と、お考えだったといいます。
いやあ、意外でした。私は、南雲彩さんの楚々としたたたずまいから、ついそのような勝手な決め付けをしてしまったようです。
それに私が聴いた最初のフォレスタ動画は「別れのブルース」で、この歌の南雲さんの印象も強かったのかもしれません。
しかし考えてみれば南雲さんは、夥しいフォレスタ曲の3分の2以上を演奏されているのではないでしょうか。その中には、「さくら貝の歌」のようなしっとりとした叙情歌もあれば、「異邦人」や「桑港のチャイナ街」のような弾んで軽快なテンポの曲もあったわけです。何でもこなす「自在系」ですね。
以後、大いに認識をあらためさせていただきます。
(大場光太郎・記)
引用
南雲彩ブログ『今日のつぶやき』-「赤羽~~♪♪」
http://aya-nagumo-piano.blog.so-net.ne.jp/archive/c320793-1
参考
『ショパン ノクターン遺作』(YouTube動画 演奏:Atsuko Seta)
http://www.youtube.com/watch?hl=ja&v=eRqURo6FugA&gl=JP
『ショパン ノクターン第1番』(YouTube動画 演奏:ブルーノ・リグット)
http://www.youtube.com/watch?v=oz-Brag2iZI
『音楽ギャラリー田麦庵』(セレナーデなどクラシック小品の優れたmp3)
http://tamugian.jp/
関連記事
『えっ、モーツァルト「k448」を聴くと頭が良くなる !?』
http://be-here-now.cocolog-nifty.com/blog/2012/09/post-ccb0-2.html
| 固定リンク
「フォレスタコーラス」カテゴリの記事
- フォレスタの「カチューシャの唄」(2018.03.05)
- フォレスタの「一月一日」(2017.01.01)
- フォレスタの「追憶」(2015.10.26)
この記事へのコメントは終了しました。
コメント