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フォレスタの「学生時代」

-戦前の『鈴懸の径』と並ぶ代表的な学園回想歌を初代女声フォレスタが名唱 !-



 4月13日、everstone04さんが大量に投稿してくれていたフォレスタ動画がすべて削除されてしまいました。以来1週間余が経過して、everstone04さんに代わる「投稿ニューヒーロー」が現われそうな気配です。
 以前取り上げた、『フォレスタの「七里ヶ浜の哀歌パートⅡ」』の投稿者「hiskjk」さんです。もう既に18本(21日現在)のフォレスタ動画をYouTubeにアップしてくれています。

 ただその中身は、『BS日本・こころの歌』の最新女声歌が主体のようです。それももちろんありがたいのだけれど・・・。
 フォレスタ動画ファンの新救世主のhiskjkさんへの、贅沢なお願いながらー。(ごく最近自覚し出したところですが)「初代女声フォレスタファン」の私としては、リアルタイムで視聴できる現在進行形の女声歌よりは、例えば『七里ガ浜の哀歌』のように今となってはなかなか聴けない初代女声歌のアップもお願いしたいと思います。もし録画のストックがありましたら、お早めに是非。

 と前置きが長くなりましたが、今回は、辛うじて残っていたフォレスタ動画の中で、なおかつ初代女声歌に適う歌として『学生時代』を取り上げてみたいと思います。

 『学生時代』は、かつてペギー葉山が歌って大ヒットした歌だったことは年配の方ならどなたもご存知のことでしょう。
 発表されたのは昭和39年(1964年)、と言えばあの世紀の大祭典・東京オリンピックが開催された年ですよね。あの頃の日本は高度経済成長の離陸期にあり、日の出の勢いでした。そんな活力ある社会が受け入れたのですから、この歌は累計売上げでミリオンセラーを記録しました。

 しかし時代がどうであれ、並みの歌がミリオンセラーになることなどありません。それだけこの歌が、舟木一夫の『高校三年生』と共に同時代の流行歌の中でも抜きん出て良い歌だったからなのに違いありません。
 当時東北の中学三年生だった私でさえ、『ええうだ(良い歌)だなあ』と思ってペギー葉山のこの歌を聴いていましたから。

 この歌は、そもそもペギー葉山が歌っていた「大学時代」という歌を、平岡精二(ジャズミュージシャン、作詞家、作曲家、編曲家)が『学生時代』として作詞・作曲したもののようです。歌ったペギー葉山も平岡精二もともに青山学院出身だということです。

  •  そのことからこの歌は、ペギー葉山の学生時代を歌ったものであることは明らかです。「蔦のからまる チャペルで 祈りを捧げた日」の歌詞のチャペルとは、青山学院青山キャンパス(東京都渋谷区)にある、ベリーホール(登録有形文化財)内の「チャールズ・オスカー・ミラー記念礼拝堂」のことであるようです。 2009年には、同学院創立135周年を記念し、歌碑が同礼拝堂前に建てられました。
     他にも「讃美歌を歌いながら」などの歌詞に見られるように、(メソジスト派-プロテスタントの)ミッションスクールであった学生時代の雰囲気が読みとれます。

     ペギー葉山自身は青山学院高等部卒業ですから、その頃の学園生活の回想歌ということになります。この人の略歴を当たってみますと、それは昭和25年(1950年)前後ということになります。平成今日とはかなり隔絶した歌だと思ったら、どうりで。

     戦後間もなくの当時は、世の中に新社会建設の清新な息吹が漲っていて、理想が理想としてストレートに信じられていた幸せな時代だったと思われるのです。
     そして昭和39年にこの歌が発表され爆発的なヒットとなったということは、その頃でもまだ社会全体にこの歌を受容できる“素直さ”があったということなのではないでしょうか。

     中でもミッション系スクールであればなおのこと。「祈り」「賛美歌」「清い死」「十字架」などというキリスト教的用語が散りばめられており、汚濁に満ちた俗世間から隔絶した敬虔な女子修道院のような清らかな雰囲気が感じられます。
     と同時に歌の中には、「秋の日の図書館」「枯葉散る窓辺」「テニスコート」「キャンプファイアー」など、誰しもの学園生活に普遍化し得る要素も盛り込まれています。その辺がおのずと聴く者の郷愁を誘い、今でも広く支持されているゆえんなのかもしれません。

                            *
     既に少し触れましたが『フォレスタの「学生時代』は、中安千晶さん、矢野聡子さん、白石佐和子さん、小笠原優子さんという4人の初代女声フォレスタによるものです。

     昨年のフォレスタ動画削除期にもこの動画は残っており、ある人がある記事に熱烈なコメントを寄せていました。しかし別な方向を向いていた私は確か1回聴いただけでした。
     今回あらためてじっくり聴き直してみて、『なるほど多くの人が高く評価するだけのことはあるぞ』と、再認識させられました(現在再生回数7万1千回以上)。


     1番から3番前半は中安さん、矢野さん、白石さんの独唱で、それぞれの後半を小笠原さんが独唱、続いて他の3人のコーラスがかぶさるという構成です。
     今さら言うのも何ですが、皆さん本当に「美声」ですね ! (これは私の好みになるかもしれませんが)中でも中安さんと小笠原さんの声が素晴らしいです。どこにも淀みなくスーッと徹る声でちっきりと歌い切っておられます。

     ピアノ演奏は南雲彩さんでしょうか。姿は見えませんが、コーラスを引き立てなおかつ引っ張るような演奏で、見事です。
     この動画最後のペギー葉山自身の歌と青山学院チャペル紹介はご愛嬌でしょう。

     フォレスタメンバーは言わずと知れた全員音楽大学出身者です。この歌のメンバーで言えば、小笠原優子さんが東京音楽大学、白石佐和子さんと矢野聡子さんが武蔵野音楽大学、中安千晶さんが国立音楽大学。
     音楽大学の雰囲気など私にはまるで分かりません。が、音楽の持つ聖なる要素からして、この歌と似通うような雰囲気が学内にはあったのではないでしょうか?
     ふとそんなことを感じさせる、4女声の名唱による『学生時代』です。

     (大場光太郎・記)

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    『「第2次フォレスタ動画削除事件」に物申す』
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    『フォレスタの「七里ヶ浜の哀歌パートⅡ」』
    http://be-here-now.cocolog-nifty.com/blog/2013/03/post-1e62.html

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