「長野県長寿日本一」、理由は病院に行かないから !?
-かつて『病院に殺される』という本が話題になったが、決して皮肉ではないわけだ-
みすずさんをはじめとして(フォレスタファンと思われる)何人かの長野県民の方が、当ブログを「お気に入り」に入れて定期訪問してくださっています。日頃のご愛顧(笑)に感謝しつつ、長野県民の方にとっての嬉しい話題を取り上げてみたいと思います。
テレビでもニュースになったのかもしれませんが、最近の『日刊ゲンダイ』の特集によりますと、長野県が男女とも「長寿日本一」に輝いたというのです。同記事を後に転載しますが、「長野県民はなぜ長生きなのか」というと、ズバリ「長野県は貧乏県で病院数が少なく、病院に行かれないから」と、大変失礼な( ! )結論を出しています。
それはともかく。かなり前『病院に殺される』(別冊宝島、現在は宝島文庫)という本が話題になりました。病院本など気色悪いので私は読みませんでしたが、実際そのとおりだと思うのです。
ですから、若い頃から私は滅多に病院に行きませんでしたし、薬も極力飲まないようにしてきました。今でも市から毎年「無料定期健診」の通知が来ますが、中身も見ないでポイ捨てです。
60歳を過ぎた身であれば、下手に病院にかかりでもすれば商売上手な先生から、「この部位が悪いですねぇ」「こっちの内臓もおかしいですよ」「この際しっかり直しましょう」などと言われ、要通院の上大量投薬され、本来有している「自然治癒力」がどんどん損なわれるに決まっているのです。
「頼みません、そんなこと !」「先生がいかなる名医であらせられても、自分の体は自分が一番良く知ってますから」「それにですね、少々の不調感なら自分で何とか治せますから、けっ・こ・う・です !」 それでは以下『日刊ゲンダイ』の転載です。
(注 私のような特殊人間でない方は、必要な場合は病院にご相談ください。) (大場光太郎・記)
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健康常識へのアンチテーゼ
長野県民は病院に行かないから長生きする
都道府県別「平均寿命」で、長野県が男女とも長寿日本一に輝いた。「減塩運動のたまもの」「温泉が豊富」「いや、昆虫食が体にいいのかも」と周囲はかまびすしいが、本当のところ、長野県民はなぜ長生きなのか?
世界一長生きの日本人の中でも、とくに長野県民は突出している。都道府県別の「平均寿命」(別表-省略)で、長野県は男性80.88歳、女性87.18歳で共に全国トップ。一方、最下位はこれも男女そろって青森県だ。青森は喫煙率と飲酒習慣割合が1位、1日の歩数量は46位とワーストになる要素がテンコ盛りだ。
では、長野県民はどんな理由で長生きなのか。
「そばを含む穀物類が体に良い可能性はあります。また、約30年前から県民減塩運動を展開中で、その効果が出ているのかもしれません」(長野県庁・健康長寿課)
1965年の県民の平均寿命は、男性9位、女性26位と平凡。それが減塩運動を始めて急激に寿命を延ばしている。
だが、よく調べてみると、同県の塩分摂取量は男性が全国6位、女性8位と今も多め。当然、脳卒中の死亡率は全国平均を上回っている。塩分を減らせば長生きするという根拠と矛盾するのだ。
では、コレはどうか。長野県民の野菜摂取量は全国1位(1日379㌘)、高齢者就業率も43.7%(全国平均32.2%)でトップ。日帰り温泉(729軒)、味噌消費量(1世帯年間11.9㌔)も1位だ。逆に年間雨日数30.6日)、降雨量(932㍉)は全国一少ない。晴れが多ければ気分的にもいいはずだ。
病院依存度は全国最低レベル
だが、長野で特筆すべきは、実は老人医療費の少なさにある。75歳以上の1人当たり医療費は、長く全国最低水準をキープ。10年度も77万560円で下から4番目と、最高の福岡114万6623円に比べて37万円も安かった。長野県民はとにかく病院に行かない。
「というか、病院が少な過ぎて行けないのです。県内にある病院はわずか116軒。療養病床数は100人当たり0.18床で全国41位です。昔はこうではなかったが10年前に地方債の残高が1兆6000億円に達し、借金の割合は全国最悪。財政再建団体の一歩手前といわれました。新幹線、高速道路、冬季五輪と県民の望むまま借金し、病院まで手が回らなくなったのです」(ジャーナリスト・中森勇人氏)
ところが、何が幸いするか分からない。
「長野県民の在宅死亡率は14.9%で全国1位。余計な延命治療を最もやらない県です。抗がん剤治療が死期を早めるという説も出ているし、医療体制が貧弱な方が個人で予防する人も増える。東北地方で唯一長寿の山形県も、療養病床数は43位です。逆に病床が充実している1位の高知、2位の山口、3位の鹿児島は、長命ではありません」(中森勇人氏 = 前出)
病院に行かない方が長生きするのだ。長野県民の長寿の理由は、貧乏(注 県財政が)で病院が造れないからだった? (転載終わり)
引用
『日刊ゲンダイ』(3月27日号「サラリーマン特集」記事)
【追記】
その後転載記事を読み返してみて、みすずさんをはじめとした長野県の読者の方、長野県民を少し貶めるような内容だったかな?と反省しております。
しかし私自身は長野県を貧乏県などとは思っておりません。それは今の日本社会による格付けなのであって、絶対基準ではあり得ないわけです。私の出身県の山形県もやはり負けず劣らず貧乏県ですが、「豊かな自然」を基準にすればこれまた両県は全国的に高ランクされることでしょう。自然豊かな環境で、健康で長生きできればこんな幸せなことはないと思います。
ちなみに、今から20年以上前「田舎暮らし」がブームになりかけました。その時興味を持った(山形には帰れない)私が一番住んでみたかったのが長野県です。それは今も変わりません。
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コメント
こんばんは。
まぁ!長野県を取り上げてくださってありがとうございます。
”男女共に長寿日本一”のニュースに、県民でありながらビックリした…と言うのが本音です。
お味噌汁も好き、お茶の時間にお漬物があるのは今でも同じですが、私の子供の頃に比べると、確かに塩分は控えめになっています。 「塩分は控えめに」は皆さんがよく言う言葉でもあります。
「公民館数が多いので、地域住民の交流の場が持てる」と言うことも元気でいられる要因かも…と、ニュースが出た時にタウン紙に書かれていました。
何事にも自然体で過ごしていますが、これからも務めて元気で過ごしたい…とは思っています、ニュースに恥じないように(笑)
一番住んでみたい県に、長野県を選んで下さってありがとうございます。 嬉しいですm(__)m
投稿: みすず | 2013年4月11日 (木) 22時44分
こんばんは !
そして、コメントありがとうございます。
みすずさんご自身も日頃から健康第一を心がけておられるようですが、やはり「長寿日本一は一日にしてならず」、県民総体としての高い健康意識の積み重ねなのでしょうね。
「公民館数が多いので、地域住民の交流の場が持てる」、これはもちろん知りませんでしたが、首都圏で進む、互いに孤立した無縁社会での長寿はあり得えませんものね。この辺も『日刊ゲンダイ』はしっかり記事として紹介して欲しかったところですね。
志を果たした暁には、是非長野に住んでみたいですね。安曇野辺りがいいかなあ。いっそ大奮発して軽井沢にするか ! あははははっ。その時は新県民として暖かく迎えてくださいね(笑)。(とは、今の私にすれば夢物語のようなものですが・・・)
投稿: 時遊人 | 2013年4月12日 (金) 01時15分