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天産自給の原点に還れ(3)

 日本の人民餌食にしてやり通すと、悪の神申してゐる声人民には聞こえんのか。

 日本の人民の身魂(みたま)が九分九厘まで悪になりているから、外国を日本の地(つち)に致さなならんから、日本の地(つち)には置かれんから、どんなことがあっても神はもう知らんぞよ。  (『日月神示』)


 以下に、泉田瑞顕師の「第三章 六、天産自給の原点に還れ」本文を転載します。今から25年以上前の当時の時代状況を考慮しながらお読みください。なお、適宜段替え、行空けなどをし、また一部を省略しています。

                        *

 神の所有(もの)である世界の資源を武力によって強奪し、金力にものをいわせて穀物その他の物質を買いあさり、人類社会の半分以上が飢餓に瀕している現状をしりめに、物質的ゼイタクの限りをつくしている先進工業国、特に体主霊従国日本のやり方、考え方は、天地経綸の大道に反する罪悪行為である。天地創生の祖神が、このような横暴残虐をいつまでも許されるはずがない。世界の経綸からみて、日本国と日本人の上に神のいましめが降(くだ)るのは当然である。

 重工業を基幹とし、国際分業論に立って国内農業を撲滅破壊することを国是として来た体主霊従国日本は完全に行きづまり、あげもおろしも出来なくなって遠からず崩壊する。

 この行詰まりを打開する妙案は、現在の日本を牛耳っている支配階級にはない。かつてのごとく武力をもって他国を侵略することは、国際情勢がこれを許さない。また金力によって、他国の資源や食糧を収奪する開発輸入も後進国の民族的自覚によって不可能である。

 結局、日本民族は四つの島を命の綱とし、全運命をこの島に託して、全然さらつの国づくりを開始する以外に道はない、ということになってくるのだ。しかし、この事は、日本民族の敗退でも、滅亡でもない。
 天孫降臨の名において、日本に征服国家大和朝廷が成立し、皇神国(すめらみくに)日本の古代神政政治が廃止されてから二千有余年、長かった悪神支配の世が終り、五度閉められた天の岩戸が今や開かれんとしているのだ。神聖日本の夜明けである。

     ( 省  略 )

 これからいよいよ黄泉国(よみのくに)と黄泉醜女(よもつしこめ)と化している日本民族は、大本神諭や日月神示に預告してあるごとく、大掃除、大洗濯の段階へと突入して行く。前記のごとく皇神国(すめらみくに)日本は約二千年前、征服国家となり、体主霊従国となって神政は破れた。ことに明治以来、西欧文明が急激に流入して国土と民族を穢(けが)し、「厭醜悪穢国(いなしこめきたなきくに)」となった。

 出口王仁三郎聖師口述伝達の霊界物語第十巻「古事記言霊解・禊身(みそぎ)の段」はこれから開始される二度目の日本の立替を預告解説したプログラムというべきである。先ず世界に魁(さきが)けて日本から立替への大経綸は開始されることになる。

 出口聖師の解説されている「禊身の段」の一節に、
 「要するに天災地妖の原因、結果は、いわゆる天に唾(つば)きして自己の顔面にかぶるのと同じである。人間をはじめ動物や植物が天賦の生命をたもつあたわずして夭死(ようし)し、あるいは病災、病毒のために変死し、枯朽するその根本の原因は、要するに天則に違反し、矛盾せる国家経綸の結果にして、政弊腐敗の表徴である。現下のごとく、天下こぞって人生の天職を忘却し、天賦の衣食を争奪するがために、営々たるが如き国家の経綸は実に矛盾背理の極(きわみ)である。わが国は決して体主霊従的の経綸のごとく征服とか、占領とかの無法、横暴をなすことを許さぬ国である」と。

 これはみそぎ(立替え)によって日本国の政治、経済、産業、教育、文芸、宗教、農事等が根本的に革正されることを預言されたものである。

 立替の大嵐によって体主霊従国日本は潰れる。それからが神聖日本の開顕であり、皇神国の夜明けである。(中略)かくして「さらつの国」皇道(こうどう)日本の国づくりは、日本の国土に生成する産物をもって自活する土地為本(いほん)、天産自給の皇道経綸から実施されることとなるのである。これは神界既定のプログラムであるから絶対間違いない。

 悪魔の謀略に引っかかり、国内農業を破壊撲滅することに全力をあげてきた体主霊従国日本の支配階級即ち、政治屋、官僚、財界人及びこれ等の魔軍の魔道政治に協力してきた学者、商人、宗教屋、教育者等々も体主霊従国日本の崩壊と共に丸裸となり乞食となってのたうち廻ることになってくる。
 国際経済の動向から見て日本立替の嵐は近い。  (転載終り)

【付記】
 泉田師の本文は、何やら3・11以後の現日本そのものの活写のようです。
 とにかく東日本大震災や福島第一原発事故(という大環境テロ)以降この国は、原発再稼働、(完全冤罪の)小沢裁判、消費税増税、12・16不正選挙、ТPP参加・・・と、「厭醜悪穢国(いなしこめきたなきくに)」そのものの魔姿をはっきり現わしていますから。

 なお本文中には、「専門用語」がかなり出てきて面食らった人が多かったかもしれません。ここでは頻繁に出てきた「体主霊従国日本」の体主霊従(たいしゅれいじゅう)についてだけ、手短に説明します。

 出口王仁三郎は、大正時代の大本の機関誌『神霊界』に大本神諭を発表する際、同神諭中の「体主霊従」に「あくま」「われよし(我善し)」というルビを振っています。
 翻って天地の理(ことわり)は「霊主体従」(皆善し)が大原則なのです。今までの世のあり方、人の生き方は真逆な悪魔的我欲(エゴ)追及のあり方だったわけですから、その意味でも行き詰るのは理の当然なのです。  (大場光太郎・記)

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