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日本は恐ろしい国である

-滝クリ「おもてなし」とキレイ事。「おもてなし」とは「表無し」つまり「裏ばかり」という事か?ついそう皮肉りたくなるほど、この国はヒドイ国になってしまった-

 今回は『日刊ゲンダイ』記事を、長文なので私のコメントなしで転載します。

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このは国は恐ろしい国だ 連休中に考えるべきこの国の姿
『日刊ゲンダイ』(9月21日)1・2面

 「日本は恐ろしい国である」と日本総研理事長で、評論家の寺島実郎さんが「世界」10月号で書いていた。
 どこが恐ろしいのか? 寺島氏は徳川幕府のキリシタン弾圧を例に引く。家光の時代になって、神父の公開火あぶりなど、その弾圧は凄惨を極め、それに震撼した諸大名もキリシタン抹殺へと変わっていった。

 〈この大量殺戮と集団的狂気を日本人としてどう受け止めるべきか。「お上」の権威付けと「民衆」の無知が一体となって異端排除に向かうと異様な集団的狂気が爆発する傾向を日本の歴史は何回か繰り返している。教義には融通無碍だが時代の空気には付和雷同するという意味で日本は恐ろしい国である〉

 寺島氏はこう書いていたのだが、こうした日本人の特性は今でもそこかしこに見られる。つまり、お上の権威付けによって、時代の空気が醸成されると、何も考えずに付和雷同してしまう国民性だ。それに賛同していないものは「排除」しようという「狂気」も、だ。

 くしくも、そうした国民性を改めて浮き彫りにしているのが五輪招致の熱狂ではないか。猫も杓子も五輪で騒ぎ、ちょっとシラケた目で見ていると、「異端児扱い」されかねないイヤ~なムードだ。
 しかし、この五輪招致は福島原発の放射能をごまかし、「東京は安全です」と強調、福島を切り捨てた招致である。

 狙いはお上の権威付けと商売で、マトモな人間であればマユをひそめたくなるのだが、多くの国民は権力におもねり、無邪気に付和雷同し、ハッと気づくと、「こうした招致はいかがなものか」という正論が異端になってしまっている。テレビ゙を筆頭に大メディアが五輪の感動を押し付け、それに感動しないものは居場所がなくなるような窮屈さ。最先端都市を気取りながら、まさしくムラ社会がいまなお、根付いているかのようだ。

日本人は異常であると自覚せよ

 コラムニストの小田嶋隆氏は、こうした窮屈さを「五輪への同調圧力」と表現した。「反論しにくくならないか心配です」と都内のイベントで語っていた。
 これが日本人の特性だとすれば、まさしく「恐ろしい国」なのだが、政治評論家の森田実氏はこう言った。

 「戦前、この戦争はおかしいと言うと、“あいつはアカだ”と言われてパージ゙された。まっとうな意見なのに、何でもかんでも『アカ』というレッテルを貼られて、批判された。お上の扇動に大衆も判断力を失い、狂った排除をしたのです。こうした排他性は何も日本人だけの特性ではありません。正確に言えば、日本人にもあるし、他民族にもある。でも、日本人は時として、極端に走る。新大久保のヘイトスピーチに代表されるような中国、韓国排斥の動きなどは、異常です。そういう怖さを秘めている民族であることは自覚していい。寺島さんの言うとおりだと思います」

 日本人のそうした怖さが垣間見えるのは、何も五輪の熱狂や中国、韓国への偏見だけではない。小泉構造改革への礼賛や民主党政権への期待と失望の極端も異様だった。常に権力の思惑、プロパガンダ゙に乗せられ、目いっぱい振り子が振れてしまう。
 小泉構造改革に反対するものは「守旧派」の烙印を押され、TVの討論会で袋叩きにあったように、正論が邪論にされてしまう。この集団的狂気が恐ろしいのだ。

狂乱世論を利用すれば権力はやりたい放題

 お上に追随し、熱狂する国民性の問題点は、反対者の排除という集団リンチ的な側面だけではない。裏を返せば、こうした国民性を利用すれば、権力者はそれこそ、やりたい放題ができてしまう。

 五輪招致とその熱狂で、安倍内閣の支持率が上がっているのがいい例だ。世界に大ウソをついて、無理やり、五輪を招致したくせに、あろうことか、国民が評価し、安倍をつけ上がらせている。案の定、安倍は消費増税を強行する気で、五輪のインフラ整備に大盤振る舞いするだけでなく、景気下支えとか言って、法人減税や設備投資減税をやる。弱者から金をふんだくり、大企業に回すのである。狂乱世論のせいで、「世紀のデタラメ」がまかり通ってしまうところが恐ろしい。東大教授の鈴木宣弘氏(農政)はこう言った。

 「私はIOC総会での安倍首相の発言を聞いたときに、どういう神経なのか、と驚きました。全然、コントロールできていませんからね。でも、招致に成功して支持率が上がった。結果、いまや、安倍首相がやることは何でもOKみたいなムードがある。国民が思考停止になっているというか、まったく冷静さを欠いていて、怖くなります。TPPにしても、重要5項目の死守は交渉参加の前提だったのに、今や、5つのうちどれを守るか、という議論になっている。約束が違うのに、誰も問題にしない。五輪を盛り上げなければいけない。政権を支えなければいけない。そんなムードが、公約違反を許してしまっているのです。『おかしい』といえば、非国民にされてしまうような息苦しさ。それを非常に強く感じますね。日本人というのは、一度、こういう流れができてしまうと、とことん行ってしまう怖さがある。その流れの中では、安倍政権は何をやっても許されてしまう。そんな状況だけに怖くなります」

ウソにウソを重ねて、正論を排除

 集団的自衛権の行使容認や、そのための秘密保全法、逆らうヤツを人事でガンジガラメにする内閣人事局構想など、この政権が企む危険な仕掛けを挙げていけばきりがない。
 消費増税をしながら、賃上げ減税も構想中だ。だったら、増税なんかやらなきゃいいのに、これも大企業優遇策だ。支離滅裂なデタラメ政策がドンドン加速化していて、今後はさらにエスカレートすることになる。

 「なぜ、世論はそれを許すのか。許す根拠になっている情報もウソなんですよ。放射能のコントロールもウソ、TPPの聖域を守るというのもウソ。最初に復興というのもウソ。みんなウソです」(鈴木宣弘氏=前出)

 しかし、それを「大メディアが報じない罪もある」とは前出の森田実氏。かくて、6割を超える有権者が大ウソツキの極右政権を支持し、五輪、五輪とバカ騒ぎ。気が付けば、国の形が変わってしまうことになる。
 果たして、国民はそれでいいのか。連休中にちょっと冷静になって考えてみたほうがいい。   (転載終り)  

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コメント

 国民の多くはメディアを通してしか世の中の情報を得ることができません、メディアが国民の考えや行動に与える影響は非常に大きいのです。数紙の新聞を読むなどをすることで偏りは少なくなるかと思いますが、新聞間の内容差が乏しいためその効果も限定的になります。大メディア群が意図して国政に阿る記事を書き、首相の政策に異を唱えることなく礼賛するため、国民の多くはすばらしき首相を戴いたと思い込んでしまいます。 一方、大メディアにとって都合の悪い人には、相手が首相で有ろうと鉄槌を振りおろします。
 メディアからの情報がメインの国民に、その情報を疑えと言ってもなかなか目は開きません、結局はメディアの情報を鵜呑みにしてしまいます。良心あるメディアならば国民の考えが偏りすぎた時点で異常を感じ、正確な情報を提供しているかの自己チェックをしていただきたいものだと思っております。

投稿: はまじじ | 2013年9月25日 (水) 14時15分

はまじじ様
 コメントどうもありがとうございます。
 鋭くかつ的確な「反メディア論」を読ませていただき、まさに「我が意を得たり」です。戦前の悲劇的な1億総右振れ現象を繰り返さぬよう、はまじじ様のようにメディアの情報操作に乗せられない、メディア報道の裏読みのできる覚腥した国民に、と願わずにはおられません。
 大変ありがとうございました。

投稿: 時遊人 | 2013年9月25日 (水) 16時02分

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