« フォレスタの「月の砂漠」 | トップページ | 日本は恐ろしい国である »

狂犬米国のシリア空爆を阻止した米国世論

-一早く米国のシリア空爆を支持しIOC総会の詐欺的演説で東京開催を騙し取った、安倍“三等星”内閣に高支持率を与える我が国世論と何という違いか-

 今や世界人類の厄介者・狂犬米国が、またも戦争をおっ始めるのかと、シリア情勢の推移を片唾を呑んで見守っていました。

 どうやらオバマ大統領は、「10年に一度は戦争を起こ」さねば立ちゆかない米産軍複合体を束ねるユダ金の大ボスから、前職のブッシュと同じく、「任期中に戦争を起こせ。だったらまた大統領にしてやる」と言い含められて2期目の大統領選に臨んだようです。
 どうせたちの悪いジョークだったとしても、1期目早々ノーベル平和賞を受賞したオバマが、2期目は「戦争大統領」にチェンジすることにしたのです。

 そうして当選させてもらったオバマにとって、国民との公約よりもユダ金大ボスとの約束が大事。ちょうど10年前のイラク戦争の二番煎じのような「化学兵器保有」という使い古しの難クセをつけ、シリアを空爆し、10年分の在庫一掃処分セールよろしく、おらが国への昔の東京大空襲さながら、シリア国土に新旧兵器を雨あられと降り注ぐシナリオでした。

 しかしそのシナリオがここにきて大狂いです。
 最終的に、シリアと親密な関係にあるロシアのプーチン大統領が、「そうはさせじ」とKGB時代以来ならした柔道でたとえれば、オバマを組みしき、「化学兵器共同管理」というプーチンお得手の寝技に持ち込み、羽がい締めにしてしまった恰好です。

 メンツ丸つぶれのオバマはリング上で(なぜか今度はボクシング会場・笑)息も絶え絶えのノックアウト寸前。それをVIP観客席で見ていたユダ金大ボスが「ちぇっ、オバマの野郞使えねえなぁ」と舌打ちし、途中でタオルを投げて強制退場させ、「あのバアサンの方がまだマシだろ」と、レッキとした悪魔の13血流の流れを汲むヒラリー・クリントン前国務長官に交替させる算段か、とも言われています。(以上戯文調で)

 米国戦争屋ユダ金のシナリオを大狂いさせたのは「米国世論」だった、と指摘するのは外交ジャーナリスト(元外務省国際情報局長)の孫崎享(まごさき・うける)氏です。『日刊ゲンダイ』の孫崎氏コラム「日本外交と政治の正体」最新記事(9月21日号10面)を以下に転載します。
 どうぞ我が国世論と対比しながらお読みください。 (大場光太郞・記)

                        *
シリア空爆を阻止したのは米国の世論である   孫崎享

 米国のシリア空爆が回避される公算が大きくなった。オバマ大統領は議会の支持を取り付け、空爆する方針だった。
 恐らく「上院の空爆支持は堅い」「下院も連動する」と読んでいたはずだ。
 しかし、そのもくろみは外れた。米国国民の動きを見誤ったからだ。

 米国がこれまで外国に武力攻撃を仕掛けた際、国民は常に熱狂的な支持者だった。
 イラク戦争は「賛成59%、反対37%」、アフガン戦争は「賛成82%、反対14%」、湾岸戦争は「賛成62%、反対33%」―。
 米国の立場はいつも「正義の味方」であり、戦争すれば大統領の人気も急浮上した。

 だが、今回は違った。空爆支持はわずか26%。反対は61%にも上った。政府が新聞・テレビをフルに活用し、シリア国民が化学兵器で殺害されている状況を訴えても、米国の世論は変わらなかった。

 背景には米国社会の変化があるだろう。かつての米国国民は、新聞・テレビといった大手メディアを信頼していた。しかし、今は様変わりした。
 1980年代、大手メディアを信頼する国民は50%いたが、今は23%に過ぎない。つまり、国民の実に4分の3が大手メディアの報道を信頼しなくなったのだ。

 今回、政府がシリア軍の残虐性を懸命に訴えても、国民の目には「煽っている」と映っていたに違いない。
 国民の大半が空爆反対なのだから、議員が同調するのは当然だ。特に下院議員の中間選挙は来年。世論に背く余裕はない。

 9月11日の時点で、シリア空爆について、米国上院は「賛成23、反対38、未定39」、一方の下院は「賛成26、反対259(過半数を碓保)、未定157」だ。これでは、オバマ大統領が空爆に踏み出せるはずがない。
 オバマ大統領はメンツを維持するため外交に頼らざるを得なくなり、シリアの化学兵器破棄というロシアの提案に乗ったのである。

 米国のシリア空爆を阻止したのは世論だ。これは国際政治の新しい動きとなるだろう。 (転載終り) 

|

« フォレスタの「月の砂漠」 | トップページ | 日本は恐ろしい国である »

時事問題」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



« フォレスタの「月の砂漠」 | トップページ | 日本は恐ろしい国である »