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林業復活のカギは「女子力」にあり !?

-農林漁業は男の仕事。女子に負けず男子も山に入り協働で森林の再生を-

 『へぇ~、そうなの !?』と思うような記事が、30日発売の『日刊ゲンダイ』(3画)に出ていました(後に転載します)。
 近年荒廃著しい森林に「日本の森林を救おう」と、女性たちが立ち上がり、各地に「林業女子会」が出来、森林再生に大いに貢献しているというのです。

 高度経済成長期以降、工業立国、貿易立国にシフトしたこの国は、それまで基幹産業だった農林漁業を切り捨てきました。その中の林業に限ってみても、貿易柤手国との工業製品輸出見返りもあってのことでしょうが、国内の建築資材などとして「外材」をどんどん輸入、使用することになりました。
 それでなくとも、農村部の若者は労働力として都市部に取られ、山林のかまい手がいなくなりました。そのため肝心の自国の山林は荒れ放題となっていったのです。

 山林をきちんと手入れせず放ったらかしにしておくとさまざま深刻な問題が生じてきます。例えば「間伐」です。これを怠ると森林が密集しすぎて日光が中に入らず、落葉、下草、灌木などによる豊かな腐葉土とならず、地力がどんどん衰えます。樹木は立ち枯れ、当然次世代の樹木だって育ちません。
 そういう悪循環の果てに、豪雨時の地すべり、土石流となって、甚大な被害を麓の集落にもたらすことにもなるわけです。

 近年野生の熊や猪や鹿や猿などが住宅街にまで侵入して、人を襲ったり畑を荒したりと“悪さ”をするケースが増えてきています。これは「里山の消失」とセットで考えるべき問題なのかもしれませんが、山林が荒廃して思うように食糧が得られなくなったことと決して無縁ではないはずです。

 本来「森林再生」は国土保全の観点から、東日本大震災復興、福島原発収束などとともに、国家プロジェクトとして最優先で取り組むべき大問題です。国が本気で取り組めば、森林再生でそれこそ百万人規模の雇用が生み出されるはずなのです。
 林業女子会などの「民」の活動に押されたか、ようやく国も重い腰を上げ始めたようです(肝心なことへの国の取り組みはとにかく遅い)。

 各地の「林業女子会」の皆さんの今後の活動に大注目です。 (大場光太郞・記)


林業復活のカギは「女子力」にあり !?

各地で林業女子会


 日本は国土面積の約3分の2が森林という世界有数の緑に恵まれた国。しかし、実は今、日本の森林が危機的な状況に陥っていることは意外と知られていない。伐採が進まず、荒廃している森林が各地に増えているというのだ。

 そんな中、日本の森林を救おうと立ち上がったのが森林に関心を心持った女性たち、その名も「林業女子会」。今、京都、長崎、岐阜、静岡など全国でその活動が広まっているが、その一つ、市原市(千葉県)を拠点に、昨年10月から活動しているのが、「林業女子会東京」だ。

国も「木材利用ポイント」事業を開始

 「2カ月に1度のぺースで下草刈り、木の切り倒し、苗木植えなどの活動を行っています。私たちの活動を知るとやってみたいという女子が多いですね」
と幹事の杉山沙織さんはいうが、彼女たちの活動は単なる趣味というだけでなく、溝腐れ病という木の病気がはやり、地元の林業家でさえも諦めて荒れ果てた森を再生させる活動も行っているというから本格的だ。

 こうした流れの中、国も日本の森林を守るための活動に本腰を入れ始めた。この4月から開始した「木材利用ポイント」事業がそれだ。これは国が定めた工法、樹種を使った住宅や家具を購入したり、リフォームを行うと、それぞれに応じたポイントが付加され、商品券や農山漁村地域の体験型旅行などに交換できるというもの。日本の森林を守るためにも大いに活用したいものだ。 (転載終り)

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