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船井幸雄氏の遺志を引き継ごう!

-「エゴからエヴァへ」。社会を質的転換しないと人類と地球の未来はない-

 東証1部上場の経営コンサルタント会社「船井総合研究所」(以下「船井総研」と略称)の創業者の船井幸雄氏が今月19日、亡くなりました。亨年81歳でした。

 船井氏は京大農学部を卒業後、70年に船井総研の前身となる日本マーケティングセンターを設立し、88年に経営コンサルタント会社として初めて株式上場しました。現在では国内外に数万社もの顧問先企業を擁する巨大コンサルタント企業を一代で築き上げた船井氏の手腕、力量、パワーは注目に値します。

 船井氏の著書によりますと、40代の頃の同氏は、経営が左前になったある会社の経営再建を依頼され、初めて訪問しその会社の入り口に立っただけで、その会社のどこに問題があるかがハッキリ分ったといいます。もちろん経営コンサルタントとしてのそれまでのノウハウの蓄積があってのことでしょうが、もうこうなると、直感、山勘、第六感の不可思議な領域というべきです。

 私はそんな船井幸雄氏を30年ほど前から注目していました。それは経営コンサルタントとしての同氏に対してではなく(むしろその分野はほとんど関心がなかった)、同氏の別の分野での情報発信、言論活動に対してでした。

 ところで20年以上前、ある月刊誌だったかが「私の座右の一冊」と言うような特集を組み、当時の名だたる経営者たちがコメント付きで取って置きの一冊を挙げていたことがあります。さすがに経営者らしくガルブレイスやドラッカーなどの経済学・経営理論の本、ナポレオン・ヒルの『成功哲学』(現在名は『思考は現実化する』)、『論語』などの古典、司馬遼太郎の『竜馬が行く』などが多かったかと記憶しています。

 そんな中船井幸雄氏が挙げたのは意表を突く本でした。『あるヨギの自叙伝』。これをお読みで、「ああ、この本知ってる」または「もうとっくに読んじゃったよ」という人はいないか、極めて少ないのではないでしょうか。

 いつか機会があれば取り上げてみたいと思いますが、『あるヨギの自叙伝』(森北出版刊、)は、20世紀前半のインドの聖者パラマハンサ・ヨガナンダが著した本です。なおパラマハンサ・ヨガナンダは、光の領域の大聖ババジの要請により、若い頃からアメリカに渡り、かの地で、長く失われていた「クリアヨガ」の普及に努めた人です。ここでは、「あなたの人生観が根底から変わる本かもしれない」とだけ申し上げておきます。

 そうなのです。船井幸雄氏は経営コンサルタントとは別に、この国のスピリチュアル界のリーダーとしての側面を持っていたのです。32年ほど前、スピリチュアルの世界(当時は「精神世界」と呼ばれていた)に参入(?)することになった私は、その頃からその方面の著書を出していた船井氏は注目すべき一人だったのです。

 船井氏はそもそも京都府下の代々神主の家柄のご出身だったかと思います。加えて若い頃、相次ぐ肉親の死に見舞われ、それがスピリチュアル世界参入の大きな契機となったようです。
  「悲哀の中に聖地あり」 
 オスカー・ワイルドのこの言葉はまこと至言です。

 船井氏くらい本を矢次ぎ早やに出版し続けた人はいないのではないでしょうか。その数150~200冊くらいになると思います。当然専門の経営コンサルタント関係の本もあったでしょうが、大半はスピリチュアル分野の本でした。

 船井氏は、この国の現状と将来にただならぬ危機感をお持ちだったのではないでしょうか。そしてそれを回避するためには、出来るだけ多くの人の「スピリチュアルな目覚め」しかない、そのための啓蒙を率先して引き受けておられたのかもしれません。 
 そのため、口さがない一部の評論家からは「オカルト経営コンサルタント」とヤユされたこともありました。

 船井氏のスピリチュアルリーダーとしてのピークは、今から17、18年ほど前となる1990年代半ば頃だったように思います。バブル崩壊直後で、阪神大震災や地下鉄サリン事件があった頃。多くの人が価値観の転換を迫られ、霊的真理を求める気運にもマッチしたのかもしれません。その頃出版された船井氏の『百匹目の猿』や『エゴからエヴァへ』などがベストセラーになりました。

 それらの著書の中で船井氏は、エゴ的システムの典型である資本主義は行き詰り、近未来終焉を迎える、と明碓に予測しています。まさに今の日本と世界の状況は資本主義の断末魔的状況と言ってよさそうです。
 エゴ的資本主義社会の次に来るのが、本物の人間による、本物の技術を活用した、本物の「エヴァ型社会」だと説いたのです。なお、一瞬にして広範囲の土地と人々を危機に陥れる「原発」は本物技術などと言える代物ではありません。

 「エヴァ(EVAH)」とは、これも当時出版された足立育朗氏の『波動の法則』にある言葉で、「互恵」を意味する宇宙語だそうです。土台この本は、始めから終りまで宇宙情報から外れないように周到に波動を計測して作られた、大変変わった本なのです。これを出版したPHP出版では、内容が内容だけに反対が多かったそうです。企画を持ち込んだのも、説得して出版にこぎつけたのも船井氏です。この本も大評判となり、我が国のスピリチュアル本としては珍しいことに英訳され、欧米でも広く読まれました。

 当時の船井氏は本の出版だけではなく、各地でイベントなども開催していました。私もそのうちの、お台場の東京ビッグサイトで行われた「船井フォーラム」に参加したことがあります。その時の思い出などは『東京ビッグサイト』シリーズとして、ブログ開設年の夏に公開しています。

 闇の勢力による黒魔術的仕掛けだった「9・11」以降、日本の惨状は目を覆うばかりです。それに正比例するように、スピリチュアルムーブメントもふるいません。船井氏も、「エヴァ型社会」になかなか移行しそうにない現状に気落ちしたところがあったのか、ここ数年は同氏のパワーの衰えを感じていました。

 しかしあきらめる訳にはいきません。船井氏のようなパワーはとてもないとしても、その遺志をしっかり引き継いで、「エヴァ型社会」を思い描きながら、身近なところから出来ることを進めていくべきなのではないでしょうか。

 (大場光太郎・記)

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コメント

申し訳御座居ません、
筆者様。


水を差します意見に
なりまして、大変、
恐縮致します。


20年位前、
ニューエイジ
ムーブメントが
流行っており、
精神世界系の企業
「ヴォイス」などにも
船井氏は紹介されて
おりましたが、


その当時、
御逢いしました方で、
船井氏の考え方に
触れました為に
おかしくなりました方を
存じ上げる方が
おりました。


他にも精神世界系の
体験をブログに
付けられて
おります方で、
船井氏を良く
評価されて
おりません方々を
時々、見かけます為、
船井氏の考え方に
私個人的には
疑問を持っております
スタンスです。

投稿: 水澤舞 | 2014年2月 9日 (日) 13時14分

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