シマチッチ、大雪後20日ぶりで姿を見せる
猫の子のあくびも堂に入りし頃 (拙句)
ウクライナの緊迫情勢、それを巡り親露から一転対決姿勢を強めていた米オバマ政権にすり寄る安倍“物笑い”外交、スッタモンダの末PC遠隔操作事件冤罪の片山氏を保釈せざるを得なかった毎度のダメ検察、安倍お友達人事の暴走により受信料不払い増加が深刻なNHKなどなど。
取り上げるべき大問題が幾らもあるのに。今回は、私だけの超ローカルかつ超私的なニュースをお届けします。
最近の『フォレスタの「冬の星座」』で、当市内の野良猫5匹のことを紹介しました。そのうちの一匹のシマチッチが、2月14日の二度目の大雪以降安否不明となり生存が絶望視されていましたが、今月5日夜、20日ぶりで無事な姿が発見され、「♪死んだはずだよ、シマチッチ。生きていたとはお釈迦様でも知らぬ仏の、シマチッチ」(『お富さん』のもじり)というニュースです(笑)。
いやあ、無事だったから笑い話で済まされますが、仮の飼い主のつもりの私は、今回ばかりは『ダメかぁ』とマジで思いましたよ。だって、他の4匹グループは、稀に見る大雪が止んだ2月15日の夜にミケニャンニャン、アクニャンチャン、コクロシマの3匹が元気な姿を見せ、その2日後にオオクロシマの無事が早々と確認されたのですから。なおオオクロシマは、大雪がこたえたか、当座だいぶ重い喘息(ぜんそく)症状が見られ気がかりでしたが、3日ほどでおさまり今は元気に走り回っています。
(『フォレスタの「冬の星座」』で簡単に述べましたが)シマチッチは上の4匹グループとは別の所で、いつもポツンと一匹だけでいる子猫です。昨年夏生まれに違いなく、4匹グループはだいぶ成猫の大きさに近づいていますが、この子だけはまだまだ子猫そのものです。
冒頭掲げた画像は、当ブログで使用中のブログパーツ「日替リ今日のにゃんこ」の過去分をお借りしたものですが、シマチッチはだいたいこんな感じです。よく似ています。もう少し細かく言ば、眉間は白くありません。鼻の周りの薄模様はソックリですが、ただし右の片側だけです。さらに背中から両側面半ばまで黒縞模様が覆っているようです。
シマチッチは“猫”一倍警戒心が強く、「大丈夫だから気にすんなよ」と言っても、近くを通る人など周囲を絶えず気にしているようすです。かれこれ5ヶ月くらいの付き合い(?)なのに、私も未だに1メートル以内には近づけません。だからこの画像の猫ちゃんのような、ゆったりくつろいだポーズなどついぞ見たことがありません。
とは言ってもシマチッチ、まだまだ子猫でもあり、どうもオス猫のようですが仕草がけっこう可愛いいのです。それより何よりどういう事情だったのか、親兄弟の身寄りのない“一匹子猫”の不憫さも手伝って、どの猫よりも気に掛けて見守ってきたのでした。
猫好きだった亡母が「(猫の)夏子は育だねなだど」と言っていましたが、なるほどこんなか細い体で・・・。でも切角生まれてきた命、(他の4匹もそうですが)寒さに向う折りから『何とか冬を越さしてやりたい』と、出会った昨年9月末頃からずっとそう願ってきたのです。
これまでのさらなる仔細はいずれまたご紹介するとして―。
ともかく昨年の12月、1月そして突如の2月8日の大雪も無事乗り越え、『もう大丈夫だろう』と思っていた矢先の2月14日の前回を上回る大雪。4匹グループがいる所から2,300メートルほど駅寄りの、広い意味で駅街区の外れの一角がシマチッチの出没する場所です。
そこは分けても雪がどっさり積っており、とても立ち入られる状況ではありません。だから『こりゃシマチッチ当分出てこないゾ』とは思っていました。でも気になって、4匹グループへの往きや帰りなどに立ち寄り、その場所周辺をそれとなく探しても、いつになっても姿を見せる気配がありません。
1週間経ち10日経ちし、さしもの雪も融け出し、もういい加減現われてもいい頃なのに・・・。
雪があらかた消えた2月末になっても現われません。もともとシマチッチは気まぐれなところがあり、3~5日くらい姿を見せないことがよくありました。1月には13日もの“大穴を開けた”こともあります。しかしもうその時点で15日、最長記録更新です。なにせ「大雪」と言う大ごとがあっただけにとにかく心配なのです。
その頃から『こりゃ、もうダメだな』と諦めました。凍死したのやら、雪で圧死したのやら、餓死したのやら。しかし手塩にかけて世話して来た(?)だけに、可哀想だし、悔しいし。
もうすっかり諦め切っていた今月5日の夜9時頃、その辺りを通りました。シマチッチが最近たむろしているのは、広い駐車場敷地の向こう端にある大きなタンク施設です。そのずっと手前の駐車場の中ほどの所を、小走りで横切ろうとしている猫の姿が見えました。そこは公共の駐車場ですから夕方の閉庁後閉められて、駐車している車はまばらだからよく見えるのです。
この辺をうろついている猫はシマチッチしかいないはず。『まさか』と思いながらも少し早足で近づいてみました。背面が黒っぽい模様になっていてあの猫のようでもあります。あと少しで横切り終える手前で追いつき、しっかり確かめました。やっぱりシマチッチではありませんか!
「おい、シマチッチ。お前大丈夫だったのかよ!」
と声をかけたところ、向こうも立ち止り、「ニャ~」とひと嗚き返してきました。俗に「猫は3日で恩を忘れる」と言いますが、そのまま行ってしまわずじっと立ち止っているところを見ると、そうでもないようです。
私はシマチッチの警戒ラインを測りながら1.5メートルほど離れた所で腰を下ろし、「お前、今までどこで何してたんだよ。心配してたんだぞー。もっと早く顔を見せなきゃダメじゃないか・・・」というようなことを、1分ほどこんこんと言って聞かせました。
シマチッチはさすがにバツが悪そうに、また申しわけなさそうに、心もち首うなだれて神妙に聞き入っていました。と言うのはウソで(笑)、「なにいってんだニャ~」とばかりにキョトンとした面持ちで、黒目がちなつぶらな目で私の方をじっと見ているばかりでした。
(大場光太郎・記)
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