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「平和の党」公明党の真価が問われている

-今度ばかりは、国民はおろか支持母体の創価学会だって、自民党との安直な妥協を許さないのではないか。公明党が取るべき道は、連立離脱か、安倍自民党に解釈改憲を断念させるか、二つに一つだ-

 公明党は今年が結党満50周年だそうです。しかし同党の半世紀に及ぶ歴史の中で、今ほど同党の存在感が高まったことはないのではないでしょうか?
 集団的自衛権をめぐる与党協議における公明党の選択次第で、「戦争か平和か」、この国の命運が決まってしまう。そんな状況が今生まれているのです。

 このような重大問題については、本来ならば国会の場で野党がガンガン攻め込むべきです。しかし衆参ともに与党が安定多数を占め、集団的自衛権の解釈改憲に明確に反対しているのは、共産・社民・生活の弱少野党だけです。そこで「解釈改憲反対 50%超」の国民世論は勢い、この問題では「政権内野党」としての公明党に期待せざるを得ないわけです。

 それに今回は16日の安倍首相のデタラメ会見直後に、支持母体の創価学会が「正規の憲法改正手続きを経ない解釈改憲に憂慮する」旨の異例の声明を発表しています。これは、公明党幹部にとってかなりのプレッシャーになっているはずです。しかし以下に転載する『週刊ポスト』記事のように、公明党内は一枚岩ではないというのです。

                       *
創価学会婦人部 公明党幹部に「女の尻に隠れて…」と批判
http://zasshi.news.yahoo.co.jp/article?a=20140529-00000015-pseven-soci
週刊ポスト 2014年6月6日号

 集団的自衛権をめぐって公明党内が揺れている。反対の最強硬派は山口那津男・代表。解釈改憲に前のめりになる安倍晋三首相に何度もNOを突きつけている。それに対して前代表の太田昭宏・国交相は見直しに柔軟とされ、自公協議の責任者である北側一雄・副代表は安倍首相への接近をはかり、4月には茅ヶ崎でゴルフを楽しんで親密さをアピールした。自民党との連立維持を最優先に考える多くの幹部も妥協の道を探りはじめている。

 そんな公明党の自民擦り寄り姿勢に怒ったのが「学会最強」といわれる婦人部だ。公明党関係者が語る。

「公明党の幹部たちは自民党との交渉になると、裏ではみんな“学会婦人部が固くて説得が難しい”と説明していたようです。

 それを知った婦人部からは、公明党の幹部たちに対して、『あの人たちは女の尻に隠れてしかものがいえない。平和の党なんだからちゃんと自分たちの意見をいいなさいよ』という不満が噴出していました」 (引用終り)

  選挙になると、1人で300~500人の票をまとめる猛者ならぬ猛女がぞろぞろいるのが学会婦人部です。また「戦争か平和か」に最も敏感なのも婦人部です。
 公明党は婦人部に足を向けて寝られないはずです。が、3人の中で一番婦人部受けが良いのが山口代表で「解釈改憲反対」。対して7月予定の内閣改造後も大臣を続けたい太田国交相と、次期代表の座をうかがう北側副代表は「解釈改憲容認」です。

 それにしても「女の尻に隠れて…」とは何とも痛烈な物言いですが、政権与党のうま味を手放したくない公明党総体としては、与党協議は「平和の党」としてのアリバイ作リ。自民党との間で落し所を探っていたと見られます。

 しかしここに来て事態は思わぬ方向に展開しそうな雲行きになってきました。それを伝えているのが『毎日新聞』の以下の記事です。

                       *
 <公明党>漆原国対委員長、連立離脱も 集団的自衛権で
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20140529-00000144-mai-pol
毎日新聞 5月29日(木)23時41分配信

 公明党の漆原良夫国対委員長は29日、安倍晋三首相が目指す集団的自衛権の行使容認を巡り、政府・自民党との対立が深刻化した場合、連立政権からの離脱も排除しないとの考えを示した。政府・自民党内では「公明党は最終的に行使容認を受け入れる」との見方が強いが、連立離脱に言及することで楽観論をけん制したとみられる。東京都内で記者団に語った。

 公明党の山口那津男代表はこれまで記者会見などで「政策の違いだけで連立離脱はしない」とする一方、「あまり乱暴なことをすれば与党の信頼関係を崩す」などと発言していた。漆原氏は、山口氏の発言について「代表は『連立離脱はない』とは言っていない」と強調。また「離脱しないよう努力し、(自公の)溝は乗り越えられるという思いだ」とも述べた。

 漆原氏はこれに先立つBS11の番組で、「我が国は50年以上、憲法9条で海外で集団的自衛権を行使しないと精緻な論理で宣言してきた。その経緯を一切無視し、たった一国会で、たった19名の閣僚が閣議決定するやり方で国柄が変わるのは、国民が納得しない」と慎重論を展開した。【高本耕太】 (引用終り)。

 つまり、想定外の国民世論の「公明党ガンバレー!」の声援に、筋書きの狂った公明党幹部たちは頭を抱えているのです。

 直近の日経新聞世論調査では、政党別支持率で公明党は前月比1ポイント増の4%、時事通信調査でも0.5ポイント増の3.4%となっています。
 またANN調査では、「自民党があくまで解釈改憲を求めた場合、公明党は連立をやめて自民党と対決すべき」という回答が47%(「思わない」が21%)にも上っています。

 これほど世論の期待が高まると、自民党との安直な妥協などおいそれと出来なくなります。その表れが、上の漆原国対委員長の「連立政権からの離脱も排除しない」「国民が納得しない」発言です。

 この漆原発言の直後、菅官房長官が「公明党が連立を離脱することはない」と打ち消しに躍起でしたが、これは安倍官邸が相当焦っていることの裏返しです。
 ANN調査では同時に内閣支持率も出しています。それによると、42%と前月比12ポイントも下げて、(第2次)安倍政権発足以下最低となっています。

 頓珍漢な紙芝居で、例によって国民をチョロマカシタと思いきや。思わぬ「集団的自衛権の解釈改憲アゲンスト」にさしもの安倍御大も、「解釈改憲の結論は今年中に」と、当初目指していた今国会会期内での閣議決定から大幅後退発言をせざるを得なくなっています。今のところは、公明党と国民世論の勝利と言うべきです。

 公明党には今後とも大いに踏ん張っていただきたいものです。だいたいが、物分れに終って大痛手をこうむるのは自民党の方なのです。公明党の選挙協力がなければ、自民党の議席数は150以下に激減するのですから。
 それにはまず、学会婦人部から「女の尻に隠れて…」と痛烈批判された北側副代表らの邪(よこし)ま分子をしっかり「折伏」していただきたい。

 結党50周年記念大会(開くんでしょ?)を、「平和の党」として胸を張って晴れやかに迎えていただきたいものです。

 (以上今回は、いつもの創価学会・公明党への痛烈批判は封印しての「公明党期待論」でした。)

 (犬場光太郎・記)

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