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米中首脳に相手にされず…安倍首相が決定的に足りないモノ

-年末総選挙が本決まりらしいがこんな国辱首相の政権を続けさせていいのか-

 もうニュースとは言えないかもしれませんが、APECが閉幕しました。

 米中をはじめ英仏ロシアなど主要国首脳が北京に集結したのですから、就任後地球儀外交とやらであっちこっちの国を飛び回っているほど外交が好きで、かつ得意中の得意を自認しているらしいおらが国の安倍首相のこと、「世界中が注目するAPEC、安倍外交ここにありを見せつけてやるぞ」とばかり、さぞや各国首脳と華々しく渡り合いかつ実りある首脳会談を展開か、と思いきや。

 実態は、中国の習近平国家主席との会談を日本側が拝み倒してやっと実現、ホスト国のマナーとして本来は習主席が来賓である安倍首相を出迎えるべきところ、逆に安倍首相が待たされ、習主席は苦虫噛み潰したようにしてろくに顔も合わせず、会談そのものも25分という通訳を挟めば実質その半分以下という二言三言のほんの儀礼的なもので終わったようです。もちろん会談後の共同記者会見もなし。

 政権発足後やっとこさ訪米しオバマ大統領と会談したときも、米国にとって日本は重要なパートナー国であるはずなのに、恒例の晩餐会もなしでした。そのことをふと思い出してしまいました。その米国オバマ大統領と習主席は互いにラフな格好で長時間行動を共にし、国内外に親密さをアピールしました。

 だいたいにおいて安倍首相は、就任後すでに50ヶ国以上を回ったと得意げに吹聴していますが、それは「中国包囲網」を意識してのことでしょう。だったら何で拝み倒してまで習主席との会談をセットしてもらう必要があったのでしょう?そもそも日中をここまで険悪にしたのは安倍の方なのです。実りある会談など最初から出来ないとわかっていたわけですから、やらなくても良かったのです。「今までの対中強硬路線はなんだったの?」。それに中国包囲網目的の50ヶ国以上への国民の税金バラマキ外交はいったいなんだったの?という極めて頓珍漢な話です。

 
 
 YouTube動画にもAPECの模様がアップされていますが、米国オバマ大統領をはじめとした他国の首脳も日本の安倍首相など眼中になく、蚊帳の外の完全無視状態。それは安倍自身の自業自得とは言え、日本の国際的な地盤沈下が大いに懸念されるところです。  (大場光太郎・記)

米中首脳に相手にされず…安倍首相が決定的に足りないモノ
http://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/154961
2014年11月15日 日刊ゲンダイ

 
日本の安倍首相は記念撮影も後列/(C)AP

 北京でのAPECが閉幕した。安倍首相の周辺は日中首脳会談が実現したことでカラ威張りしているが、冗談じゃない。APECでハッキリしたのが日本の存在感の低下だ。一方、米中首脳は親密ぶりを世界に強く印象づけた。安倍首相は相手にされていないことが歴然となったのではないか――。

■間違った歴史認識で世界から孤立

 米・オバマ大統領と中国・習近平国家主席による首脳会談は、2日間にわたって行われた。政府の中枢・中南海での夕食会や花火観賞を挟んで、2日目の会談後には共同記者会見も開かれ、ともに過ごした時間は延べ9時間に及ぶ。

 昨年6月に習主席が訪米した際、西海岸の保養所で2人が談笑しながら散歩するシーンが話題になったが、今回も2人は黒いコートにノーネクタイで散歩を楽しみ、親密さをアピールした。

 わずか25分間で終了し、共同会見もなかった日中首脳会談とは大違いだし、安倍首相とオバマ大統領の会談はなかった。米から「眼中にない」と宣告されたようなものだ。

「今の日本は国際社会で完全に孤立しています。原因のひとつが、安倍首相の間違った歴史認識で、きちんと歴史を学んでいないからか、歴史問題でも感情が先に立ってしまう。教養がないせいか、政治哲学も語らない。これじゃあ、大国の首脳が胸襟を開くわけがありません。安倍外交というと、財界人を引き連れてのトップセールスとか、ODAのバラマキとか、カネの話ばかり。これでは国際社会で尊敬されるわけがないのです」(政治評論家・森田実氏)

■石原慎太郎からも「教養がない」

 米ジャーナリストのボブ・ウッドワード氏の著書「オバマの戦争」によれば、軍人経験のないオバマ大統領は、戦争や歴史の本を読みあさり、必死で知識を身に付けたという。学生時代に詩作を趣味にしていたオバマ大統領は文学にも造詣が深い。フェイスブックの読書歴を見ると、シェークスピアの戯曲やメルビル、エマーソンの評論などを読んでいる。黒人差別と闘いながら、勉学に励んで弁護士になった知識人だ。

 習主席にも似たところがある。幼少期に父が失脚、貧しい農村に「下放」された。父は78年に名誉回復するが、その間に習主席は清華大の化学工程部に入学し、79年に卒業した。

 翻って、我が国の首相はどうか。安倍首相の愛読書は「永遠の0」や「今日われ生きてあり」などの特攻隊小説が有名だ。最近では、極左集団と公安警察の戦いを描いたノンフィクション「狼の牙を折れ」をフェイスブックで絶賛していた。こういう類いの小説を読むのは勝手だが、少なくとも、教養を感じさせる読書ではない。「本棚を見れば、その人がわかる」というが、右翼仲間の石原慎太郎氏でさえ、朝日新聞のインタビューで「(安倍首相には)祖父の岸信介元首相のような教養はない」とコケにしていた。これでは世界の首脳と渡り合えるわけがないのである。

■憲法学の大家も知らない安倍首相

「昔の政治家はよく本を読み、歴史を勉強していた。だから、知識をひけらかさなくても、言葉には重みがあった。宮沢喜一元首相の博識には各国首脳も舌を巻いたものです。パフォーマンス先行に見えた橋本龍太郎元首相も、実はたいへんな読書家でした。安倍首相は、振付師や脚本家任せの耳学問だから、言葉に含蓄がなく、上滑りなのでしょう」(森田実氏)

 昨年の参院予算委で、民主党議員に「芦部信喜さんという憲法学者をご存じですか」と聞かれ、平然と「私は存じ上げておりません」と答えたこともあった。憲法改正を掲げる首相が、憲法の大御所を知らない。洋楽評論家がビートルズを知らないようなものだ。

 世界を見渡せば、ロシアのプーチン大統領はレニングラード大卒でKGB出身のエリートだし、ドイツのメルケル首相もライプチヒ大で物理学を専攻し、博士号まで取った才媛である。彼らの知的レベルが政治指導者のグローバルスタンダードというものだ。

 憲法学の大家の名前も知らない首相と、愛読書がマンガで漢字も読めない副総理がツートップの国では恥ずかしい。

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