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【要拡散】「砂川判決」を下した田中最高裁長官が駐日米国大使と内通、現在判決無効の再審請求中!

-高村副総裁を筆頭に安倍戦争屋一派が最後の拠り所として持ち出したのが、1959年(昭和34年)「砂川判決」だった。同判決の「自衛権」の文言を盾に、「砂川判決は集団的自衛権を認めている」と言うのだ。毎度言うようにこれ自体究極のコジツケであるが、事はそんな生易しいものではない。その前年の「砂川事件」の「駐留米軍違憲」東京地裁伊達判決を覆して「駐留米軍は合憲」とした判決の過程で、先ず日本政府が米国側の圧力に屈し超越上告して最高裁に超スピード判決を出させることとし、次いで裁判を担当する田中耕太郎最高裁長官自らが当事者の一方である駐日米大使のもとに何度も足を運び、「合憲とする」旨の裁判内容・日時などを事前に詳細に漏らしていたのである。この次第が、先年公開された米公文書に明記されているのだ。重大な守秘義務違反であり、同判決自体が根底から覆る話である。すべてはCIA売国奴岸信介の政権下で起きた事であり、1960年締結予定の日米新安保条約に照準を合せた日米の動きだったのだ。奇しくも孫の安倍晋三が総理となり、安保関連法案を何としても成立させようとして、因縁の砂川判決を持ち出してきた。そんな折りの18日、再審請求を起こしている元当事者の土屋源太郎氏、弁護団そして(裁判所から当該米公文書翻訳の依頼を受けた)天木直人氏らが衆院議員会館内で記者会見を開いた。幾重にも奇妙なパラレルを感じるのは私だけだろうか? -

【追記】
 以下に、阿修羅掲示板に投稿された天木氏の関連3記事を転載します。かなり長くなりますが、ご一読いただき、安倍一派が錦の御旗として掲げる砂川判決のデタラメぶりをご理解いただきたいと思います。

 「衆院議員会館内での記者会見」の一部始終がIWJ動画で視聴できます。

 少し長いですが、これを視聴すれば「砂川事件」「伊達判決」「砂川判決」及び藤山外相&田中最高裁長官とマッカーサー駐日大使との密談など、一連の流れの全貌がおおよそ把握でき、必聴・必見です。ただし転載文中の同動画、Youtube動画のようにうまく縮小できなくて右側が大きくカットされて見づらいので、(文中にも出てきますが)以下URLで直接視聴されるのがいいかと思います。

砂川裁判再審請求訴訟を起こしている元当事者・土屋源太郎氏と弁護団による記者会見
http://www.ustream.tv/recorded/64096162  

 この事実が国民に広く知れ渡れば今戦争法案など簡単に吹っ飛ぶ話です。しかし天木氏も触れていますが、こんな超重要記者会見を、大手メディアも当然取材に来ていながら、どこの新聞社・テレビ局も報道していません。また今のところどの野党も追及しようとしないようです。

 マスコミは安倍政権への遠慮、それと、過去に911など「米国がらみ」では何人もの報道関係者そして国会議員が不慮の死を遂げていますから、恐くて手をつけられないのでしょうか。

 しかしそれでは日本は半永久的に米国の属国状態のままで、落日の米国と運命を共にすることになります。安倍晋三を初めとした自公政治家、中央官僚、旧財閥中心の財界、それらと利害を共有する大マスコミ、とにかく米国ベッタリの言いなりでお話になりません。米国奥の院・戦争屋ロックフェラー一派には、911の時のような勢いはもうないというのに・・・。

 戦後70年間もの米国の呪縛を断ち切るには、やはり主権者たる国民の「草の根民主主義」しか方法はないようです。

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(岸信介内閣の売国政策に協力し裁判所法違反となる砂川判決を出した田中耕太郎最高裁長官(当時)。なお田中はそれらの功績により、最高位となる大勲位菊花大綬章(没後)を叙勲されている。嗚呼、滅茶苦茶な国・現ニッポン!)

【追記の追記】
 折角【全国民必見動画】とタイトルにしましたが、「IWJ(岩上安身ジャーナル)」の都合により、一般公開から「定期会員限定公開」に切り替えたようです。岩上安身ジャーナルさんもいろんな事情があるのでしょうが、大乗的見地から・・・と大変残念です。天木氏の「皆で拡散しよう。インターネットをこの画像で埋め尽くそう。」という願いは叶わなくなったわけです。そこで、タイトルから【全国民必見動画】は外すことにします。

 ただ本記事をじっくりお読みいただければ、「砂川判決」などの概略は把握していただけるものと思いますので、引き続き【拡散】をお願いします。

 (大場光太郎・記)


砂川判決を批判する昨日の記者会見の全貌が流された! 天木直人(新党憲法9条)
http://www.asyura2.com/15/senkyo187/msg/137.html
投稿者 赤かぶ 日時 2015 年 6 月 19 日 19:00:10
http://new-party-9.net/archives/1911
天木直人のブログ 新党憲法9条

 昨日6月18日に衆院議員会館で一つの記者会見が開かれた。

 砂川事件でいったんは無罪になった原告らが、最高裁の差し戻し判決(砂川判決)によって一転して有罪にさせられたしまった。

 その原告の生き残りの人たちが、砂川判決を下した田中耕太郎最高裁長官が駐日米国大使と内通して判決を歪めた事が米国の機密文書公開で明らかになったため、砂川判決の無効を訴えて訴訟を起こした。

 そのひとり土屋源太郎さんが、砂川判決を安保法制案の合憲の根拠として持ちだした安倍政権を、とんでもない事だ、許せない、と立ち上がったのだ。

 その記者会見の全貌をIWJが以下の通り流してくれた。

 これがすべてである。

 どんなに大手メディアが砂川判決の不当性を報じなくても、この画像が繰り返し全国に流されることになれば国会審議に影響を与えないわけにはいかなくなる。

 皆で拡散しよう。

 インターネットをこの画像で埋め尽くそう。

 これで大手メディアが書かないようではメディアは意図的に国民の知る権利を奪っているということだ。

 これで質問をする国会議員が出てこないようでは、国会審議は八百長ということだ。

 メディアと国会議員の本気度が試されることになる。

 この動画を流してくれたIWJに心から感謝したい。

  http://www.ustream.tv/recorded/64096162

砂川裁判再審請求訴訟を起こしている元当事者・土屋源太郎氏と弁護団による記者会見

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関連記事
安保法案“合憲”の根拠…砂川裁判の当事者が怒り「許せない」(日刊ゲンダイ)
http://www.asyura2.com/15/senkyo187/msg/133.html


駐日米国大使発米国務省宛て3本の極秘公電の翻訳文を公開する 天木直人(新党憲法9条)
http://www.asyura2.com/15/senkyo187/msg/172.html
投稿者 赤かぶ 日時 2015 年 6 月 20 日 12:30:05
http://new-party-9.net/archives/1913
2015年6月20日 天木直人のブログ 新党憲法9条

 以下に掲載するのは1959年4月から11月にかけて、ダグラス・マッカーサー2世駐日米国大使(筆者註:連合国最高司令官として知られているダグラス・マッカーサーの甥)から米国国務省宛てに送られた3本の秘密公電を私が翻訳した、その全文である。

 すでにお知らせしてきた通り、6月18日に、砂川判決再審請求訴訟の原告、土屋源太郎さんらによる記者会見が衆院議員会館で開かれた。

 その全貌はhttp://www.ustream.tv/recorded/64096162で見る事ができるので是非ともご覧いただきたい。国民必見の記者会見である。

 その時配布された資料の一つに私が訳した公電の翻訳があったが、動画では見る事が出来ないのでここに公開するのである。

 この翻訳の内容は記者会見の席上配布されたものと同一のものであるが、そのコピーをそのまま転載したものではなく、原告側が指名し、東京地裁が公認した原告側翻訳官としての私が、自らの原稿に基づいて再現したものである。

 なぜそうしたか。それは、翻訳した時の私のその時の心境を共有してもらいたいと思ったからである。

 6月18日の記者会見でも話したが、私はこの公電を、ひとつの光景を頭に描きながら、そしてこの公電を発見したジャーナリストや学者の方たちに敬意を表しながら、私の高ぶる感情をぶつけるように一字一句翻訳したのだ。

 この国の司法の最高権力者が、よりによってみずから何度も足を運び、米国政府から全権を委任されているマッカーサー駐日米国大使と都内某所で何度も密会を重ねているその光景はあまりにもおぞましい。

 砂川判決の情報提供とみずからの私見と司法指揮権限をあますことなく伝え、米国政府の意向に迎合する。

 これは裁判の中立と守秘義務と言う根幹を否定する不当、不法な行為である。

 あってはならないことだ。

 それをこの国の司法のトップが自らおかしていたのだ。

 当時の報道をひもとくと、予断や司法介入があったのではないかという疑義に対し、田中耕太郎は「一切ない」と言い切っている。

 どのような顔をしてそこまでの虚偽答弁が出来たというのか。

 そのような田中耕太郎最高裁長官に、この国は、菊花大綬章という最高位の勲章を与えている。

 私はここに、この国の戦後一貫した対米従属の原点を見るのである。

 歴代のこの国の指導者たちは、すなわち自民党政権の首相らは、あるいは密約を重ね、あるいはウソの答弁を繰り返して、ことごとく日本国民の願望より、米国の命令を優先させ、それに従ってきた。

 その対米従属ぶりは、時代的背景や首相の個性によって、程度の差はあったが、その本質はいささかも変わらなかった。

 しかし、いずれの首相も米国の命令と国民の声の狭間の中で、揺れ動き、悩んだ。

 ところがついに戦後70年と言う節目の年に、安倍首相という、何のためらいもない暴走首相によって、この対米従属が憲法9条否定の安保法制案成立の強行と言う形で、完成させられようとしている。

 そんな矢先に、田中耕太郎最高裁長官と彼の下した砂川判決の根本的な違憲判決が、皮肉にも、米国の極秘公電の公開と言う形で、満天の下にさらされたのである。

 天網恢恢という言葉があるが、いままさに、神の手によって、「米軍基地は憲法違反であり、米軍基地を容認した日本政府は憲法9条をおかした」と断じた1959年の名判決、伊達判決がよみがえったのである。

 伊達判決がよみがえって安倍暴政にストップをかけたのだ。

 安倍首相は憲法9条によってひとたまりもなく罰せられようとしている。

 我々の憲法9条を守るという気概がそれを現実のものとするのである。

 戦後の日本の政治史のクライマックスを、国民の手で安倍首相を弾劾するという形で飾るのだ。

 その思いを込めて、私は翻訳文の全文を以下に公開する。

1. 1959年4月24日付電報

 最高裁判所は4月22日、砂川裁判の東京地方裁判所判決に対する最高検察庁による上告趣意書の提出期限を6月15日に設定した。これに伴い、被告の弁護側は彼らの立場を示す文書を提出することになる。

 外務省当局者は大法廷での上告の審理はおそらく7月中旬までに始まるだろうと我々に伝えている。しかし、現時点では、判決が下される時期を推測するのは不可能である。田中裁判長は大使(筆者註:マッカーサー駐日米国大使)との内密の会話の中で、本件訴訟は優先権が与えられているが、日本の手続きでは、判決に至るまでには、審理が始まった後少なくとも数か月はかかる、と述べた。

2. 1959年8月3日付電報

 共通の友人宅での会話の中で、田中耕太郎裁判長は駐日米国大使館首席公使に対し、砂川裁判の判決はおそらく12月になると今は思うと語った。田中裁判長はまた、弁護団は裁判の結審を遅らせるためにあらゆる可能な合法的手段を試みているが、彼(筆者註:田中裁判長)としては争点を事実問題ではなく法的問題に限定することを決めていると述べた。この考えに立って、彼は、9月はじめに始まる週から週一回、それぞれ午前と午後の二回開廷すれば、遅くとも三週間で口頭弁論を終えることができると確信している。問題はその後に生じうる。なぜなら彼の14名の同僚裁判官たちの多くがそれぞれの見解を長々と論じたがるからだ。裁判長はまた、結審後の評議が、実質的に全会一致の判決が下されるような、そして世論を”乱す“少数意見が回避されるようなやり方で行われるよう希望していると付言した。

 コメント(筆者註:これは米国公電に書かれている言葉で米国大使のコメントである。私のコメントではない)

 (米国)大使館は最近、外務省や自民党の情報源から、日本政府が新日米安全保障条約の提出を12月から始まる通常国会まで延期する決定をしたのは、砂川裁判判決を、最高裁判所が当初意図していた晩夏ないし初秋までに出す事が不可能になった事に影響されたという複数の示唆を得た。これらの情報源は、砂川裁判の進捗状況が新条約の国会提出を延期した決定的理由ではないが、砂川裁判が審理中であることは、そうでなければ避けられたであろう、社会主義者やその他の野党に論争点を与えかねないと受け止められていることを教えている。さらにまた社会主義者たちは米軍の日本駐留は憲法違反であるという地方裁判所の判決に強く傾倒している。もし最高裁判所が地方裁判所の判決を覆し、国会で審議が行われているその時に、政府側に有利な判決を下すなら、新条約を支持する世論の風潮は大きく助けられ、社会主義者たちは政治的柔道の中で、みずからの奮闘により逆に投げ飛ばされることになろう。

3. 1959年11月5日付電報

 田中裁判長との最近の非公式の会話の中で、我々は砂川裁判について短い議論をした。裁判長は、時期については明言できないが、いまや来年のはじめまでには最高裁は判決を下すことができるだろうと言った。彼は、15人の裁判官にとって最も重要な問題は、この裁判に取りかかる際の最大公約数を確立することだと見ていた。田中裁判長は、可能であれば、裁判官全員が一致して、適切で、現実的な、いわば合意された基本的規準に基づいて裁判に取りかかることが重要だと言った。彼は、裁判官の何人かは「手続上」の観点から事件に取りかかろうとしているのに対し、他の裁判官は「法律上」の観点から事件を見ており、さらにまた「憲法上」観点から問題を考えている者もいることを、示唆した。

 (私は田中との会談からつぎのように推測できた。すなわち何人かの裁判官は、伊達判事を裁判長とする第一審の東京地方裁判所には米軍駐留の合憲性について裁定する司法権はなく、東京地方裁判所は、みずからの権限と、米軍基地への不法侵入という東京地方裁判所に最初に付託された争点を逸脱している、という厳密な手続上の理由に基づいて判決を下す考えに傾いている。

 他の裁判官は、最高裁判所はさらに踏み込んで、最高裁判所自身が米軍の駐留が提起する法律問題を扱うべきだと考えているようだ。さらにまた他の裁判官は、日本国憲法の下で日米安保条約は憲法より優位であるかどうかという、憲法上の問題に取り組むことを望んでいるかもしれない。)

 田中裁判長は、下級審の判決が支持されると思っているような様子は見せなかった。それどころか反対に、彼は、それは覆されるだろうが、重要な事は、この事件に含まれている憲法上の争点について判断が下される場合は、15人の裁判官のうち、できるだけ多くの裁判官が一致した判決を下すことだと考えている印象だった。すなわち、伊達裁判官が憲法上の争点について判断を下したことは大きな誤りであったと、彼は述べた(了)

砂川判決再審請求訴訟の行方から目が離せない 天木直人(新党憲法9条)
http://www.asyura2.com/15/senkyo187/msg/219.html
投稿者 赤かぶ 日時 2015 年 6 月 21 日 12:30:04
http://new-party-9.net/archives/1946
2015年6月21日 天木直人のブログ 新党憲法9条

 懇意にしている元最高裁判事に米国機密電報3通の翻訳を読んでもらって、感想を聞いた。

 返ってきたのは次のような言葉だった。

 「・・・生々しい内容で、おっしゃるとおり驚くべきものです。私は、報道当初から、本来一面トップで扱う内容と思っていました・・・」

 元最高裁判事が驚くのであるから、やはりこの電報が暴露した田中耕太郎最高裁長官の売国振りは、この国の根幹を揺るがす深刻なものだということだ。

 国民の広く知るところとなり、皆が騒げば、安倍政権の安保法案国会審議が不毛になるのみならず、この国の司法そのものが音を立てて崩れることになる。

 だからこそ記者会見を開いても報じられないのだ。

 政治家でさえも国会でまったく触れないのだ。

 果たして現在進行中の砂川判決再審請求訴訟は、いつ、どのような形で終わるのだろうか。

 審理はほぼ終わっていて、あとは判決を待つだけだと、記者会見で弁護士は言っていた。

 少なくとも、安保法制案の審議をしている今国会中に下されることはないだろう。

 それとも、あの田中耕太郎最高裁もマッカーサー大使に漏らしていたように、政府を後押しするような判決が下されるのだろうか。

 あえて今国会中に、再審請求却下の判決を下して、安倍政権を助けるのだろうか。

 砂川判決再審請求訴訟の行方から目が離せない(了) (転載終わり)

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