安保法制「成立していない」、学者や弁護士らから続々あがる声ー参議院則違反、記録も無く「採決不存在」
-これをお読みの方の中には、「もう決まってしまったことだから仕方ないじゃん。いつまで戦争法を引っ張るんだよ」とお思いの方がおられるかもしれない。しかし「それは違う」と申し上げたい。直後当ブログでも問題にしたが、以下転載文のとおり、17日の参院特別委における「採決なるもの」は不成立の可能性が大有りなのだ。いなあらゆる観点から見て確実に「不成立」である。これを「ああやっぱり成立だったか。仕方ないよな」で見過ごすことは、一連の議会運営のルールを無視して凶行採決した安倍自公一派の「クーデター」を容認してしまうことだ。クーデターを仕掛けられたのは“主権在民”である国民なのである。大いに怒ってしかるべきではないか。とは言え私たち一人ひとりの力では、せいぜいデモ参加や「採決無効」のネット署名するくらいしか出来る事はない。ここは野党が結束して、来月から始まる次の臨時国会でこの問題を真っ先に取り上げてもらいたいものである。追及せざるを得ないほど国民の声を高めていかなくてはならない。もし安倍与党が採決無効審議に応じないというのなら、応じるまで臨時国会ボイコットという手も有りではないか?民主党内には野田、前原、長島らCSISハンドラーの息のかかったトロイの木馬がいていつも足を引っ張るのだが、仮に野党が一致団結して妥協しない追及態勢に持っていければ、来年度予算案成立もかかっているのだし、さしもの安倍自公カルトも音を上げて審議に応じざるを得ず、そこで改めて安部退陣、戦争法廃案という芽が出てくるのではないだろうか。-
【追記】
それと。あんな状況下でいち早く「法案採決」のテロップを流し既成事実化したNHKの責任も厳しく追及されなければならない。おそらく安倍官邸から事前に指令が出ていたのだろうが、いずれにせよ「クーデターほう助罪」相当の大罪で、籾井会長以下は、石破茂氏の言葉を借りれば「死刑もしくは300年の懲役」である。 (大場光太郎・記)
安保法制「成立していない」、学者や弁護士らから続々あがる声ー参議院則違反、記録も無いく「採決不存在」 志葉玲
http://www.asyura2.com/15/senkyo193/msg/809.html
投稿者 赤かぶ 日時 2015 年 9 月 28 日 18:35:05
http://bylines.news.yahoo.co.jp/shivarei/20150928-00049934/
2015年9月28日 9時8分 志葉玲 | フリージャーナリスト(環境、人権、戦争と平和)
安保法制の参院特別委員会での採決(写真)のあり方に有識者らから次々に疑問の声が(写真:ロイター/アフロ)
「安保法制は成立したとは言えない」「安保法制の採決は無効」・・・そんな声が学者や弁護士などからあがってきている。今月25日、醍醐聡東大名誉教授ら12人が呼びかけ人となり、安保法制採決無効の確認と審議再開を求め、山崎正昭参院議長と鴻池祥肇委員長に申し入れを行った。また、醍醐名誉教授らは集めた賛同署名およそ3万2000筆を25日に提出しようとしたが鴻池事務所側が受け取りを拒絶。醍醐名誉教授らは今週前半に改めて署名を提出する予定だ。さらに野党が17日の時点で参院特別委員会で採決無効の申し入れを行った他、全国の弁護士会からも安保法制の採決が無効とすべきとの主張が続々とあがっている。その理由としては以下のようなものだ。
・参議院則に定められた手順も、記録も無しに「採決」したとしている
・「無かったこと」にされた地方公聴会の報告
・そもそも憲法違反である
○参議院則に定められた手順も、記録も無しの「採決」は無効
テレビでも繰り返し報道された今月17日の参院特別委員会での混乱。あの直前、自民党の佐藤正久筆頭理事が「記録を止めて下さい」と委員会の進行を一旦ストップさせていた。そしてそのままの状態で、委員会のメンバーではない自民党議員や秘書までが鴻池委員長をスクラム状に囲み、「採決した」とされている。政府与党は、あの混乱時に「安保関連法案等の5 件の採決が行われ、賛成多数で可決された」としているが、これは、いわば「野球で審判がタイムをかけている間に、ピッチャーが球を投げて三振を取ったと主張するようなもの」と、安保法制の地方公聴会で公述人を務めた水上貴央弁護士は批判する。
参議院規則では、「議長は、表決を採ろうとするときは、表決に付する問題を宣告する」(第136条)、「議長は、表決を採ろうとするときは、問題を可とする者を起立させ、その起立者の多少を認定して、その可否の結果を宣告する」(第137条)と定められている。こうした手続きが、あの騒乱時に行われなかったことは明白だ。委員会室にいた特別委の委員自身も、「委員長が何を言ったかわからない。いつ動議を出したのか、採決されたのかわからない」(福山哲郎委員)、「いったい何がおきたのか、そもそも動議が出たのかどうかも、委員長が何を発言したのかも誰もわからない」(井上哲士委員)と語っている。これらの発言を裏付けるように、委員会の速記録 (未定稿 )でも「議場騒然 、聴取不能 」と記されるのみで、議事の進行を記す委員長の発言も質疑打ち切り動議の提案も記されていないのだ。
参院特別委員会の速記録 小池晃議員のツイッターより
(大場注 これが当時の正確な状況の記録だが、残念ながら【未定稿】である。「何でも有り」の爬虫類人一派の事、さも採決成立したかのように改ざんしている可能性があるかもしれない。)
参議院規則に定められた手順も、公式な記録も無いままに、不意打ちのようなかたちで行われたものを、はたして「採決」とみなしていいのか。多くの野党議員、学者、弁護士らが問題視していることは無視できないことだろう。
○「無かったこと」にされた地方公聴会の報告
今月17日の参院特別委員会では、これに先立ち今月16日に行われた地方公聴会についての報告手続きもすっ飛ばされてしまった*。これは「派遣委員は、その調査の結果について、口頭又は文書をもって委員会に報告する」と定めた参議院先例280に明確に違反することだ。地方公聴会で公述人を務めた広渡清吾・専修大学教授氏、水上貴央弁護士は、18日の会見で「特別委員会で地方公聴会の報告手続きが行われることなく、採決なるものが強行された。その手続きがなく議事録が残されないことは前代未聞であり、憲政史上に重大な汚点を残すことになりかねない」と、政府与党の強引なやり方を強く批判。特別委員会を再度開いて報告手続きを行うよう求めている。
*本来行われる予定だった総括質疑が行われず、安倍首相が「敵前逃亡」したことも大問題だろう。
http://bylines.news.yahoo.co.jp/shivarei/20150918-00049640/
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○そもそも憲法違反
各地の弁護士会は「そもそも安保法制は違憲であり、違憲な法律は無効である」と指摘している。例えば、横浜弁護士会は今月19日、「憲法違反の法律は、言うまでもなく無効」という竹森裕子会長の談話を発表。竹森会長は「憲法の恒久平和主義に反するのみならず、立憲民主主義にも違反し、戦後民主主義社会における類を見ない『暴挙』であって、到底許されることではありません」と断じている。
また東京弁護士会も「法律の専門家である元最高裁判所長官及び元判事や元内閣法制局長官、全国の憲法学者・研究者の大多数、及び全ての弁護士会も本法案を憲法違反と断じている」「今回、法律が成立したと言っても、それが憲法違反である以上、法律の効力は無効である」との会長声明を発表した。
また、「明日の自由を守る若手弁護士の会」の呼びかけで有志の弁護士225名により発表された声明も、安保法制を強行する政府与党の姿勢が、憲法擁護義務違反だと指摘している。
「憲法99条は『天皇又は摂政及び国務大臣,国会議員,裁判官その他の公務員は,この憲法を尊重し擁護する義務を負ふ。』と定めている(中略)委員会の参議院議員は、公聴会での公述人の意見も踏まえて、安保法案を憲法に適合するものに修正するための審議を充分な時間をかけて行なうか、あるいは、改めて立法事実の存在から問い直し、安保法案を廃案にすべきではないかを検討すべき義務があった。採決を強行しようとした多数派は、かかる義務に違反している」
出典:https://www.facebook.com/asunojiyuu/posts/889311564437370
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○安保法制めぐる安倍政権へのさらなる追及は必至
今国会中での採決を目指し、異例尽くめの強引なやりかたで安保法制を「成立」させたとする安倍政権。安保法制自体の違憲性や、審議手続きの問題が指摘される中で、次の国会でも、安保法制をめぐり安倍政権にさらなる追及が、野党や専門家、一般市民から行われることは必至だ。19日未明、国会前で抗議していた人々が口々に叫んでいた「むしろこれからだ」という言葉は、単なる強がりではないのだろう。
(了)
志葉玲
フリージャーナリスト(環境、人権、戦争と平和)
パレスチナやイラクなどの紛争地取材、脱原発・自然エネルギー取材の他、米軍基地問題や反貧困、TPP問題なども取材、幅広く活動する反骨系ジャーナリスト。「ジャーナリスト志葉玲のたたかう!メルマガ」 http://bit.ly/cN64Jj や、週刊SPA!等の雑誌で記事執筆、BS11等のテレビ局に映像を提供。著書に『たたかう!ジャーナリスト宣言』(社会批評社)、共編著に『原発依存国家』『母親たちの脱被曝革命』(共に扶桑社新書)など。イラク戦争の検証を求めるネットワークの事務局長。
>これは、民主党の小西洋之がかなり悪質ですね。
>小西が鴻池委員長にとびかかろうとした。
>それをヒゲノ佐藤が、小西の顔を押し返すことで見事に防いだ。
>暴力議員小西の暴行から委員長を守った佐藤を誉めるべきです。
またデタラメを。笑
わたしはNHKをずっと見ていたが、山本太郎の発言が終わって安倍らが現れ、また、すっと安倍が消えたとたんに、真っ先に議長席に駆け寄って「囲み」を作ったのは自民党と公明党の議員たち。
こんな暴挙があるかよ。
その「囲み」を解こうとした行為は別段責められるべきじゃない。そういう卑劣なやり方のほうがよほど暴力的。 (引用終わり)
*


安保関連法案の抗議集会で、雨の中、採決の強行に反対の声を上げる人たち=関
田航撮影 (朝日新聞社)
終日秋雨が降り続く中、国会前にはこの日も大勢の市民が詰めかけ、「戦争法案
採決反対」を強く訴えかけました。私は都合でここのところ参加できませんが、本当
に頭の下がる思いです。
しかしおかしいです、気象が。私も参加した「8・30国会12万人集会」もそうでした
が、重要なイベントになると決まって雨なのです。「何でもあり」の爬虫類人組織にと
って、人工台風、人工降雨などの気象兵器を使うなど朝飯前なのですから、つい気
象詐欺を勘ぐってしまいます。
国民的大運動の高まりへの恐怖の裏返しとして、安倍官邸は警視庁に警戒態勢
をさらに強化するよう指令しています。そのため16日には警察官数8000人という
空前の態勢で国会周辺の警備に当たり、13人も逮捕しました。
安保関連法案の抗議集会に参加し、反対を訴える俳優の石田純一さん=関田
航撮影 (朝日新聞社)
石田純一さん「戦争は文化ではありません」など、同夜参加した著名人の声
「安全保障関連法案に反対する学者の会」の発起人で思想家の内田樹(たつる)
さんは「賛成した議員は全部落とす。この運動をやっていこう」と述べた。俳優の石
田純一さん(61)は「戦争は文化ではありません。誇るべき平和を戦後100年に続
けていこう」と訴えた。樋口陽一・東京大学名誉教授は「めちゃくちゃな法案をめち
ゃくちゃな形で進めようとしている。憲法だけでなく、日本社会の骨組みが危ない」。
作家の落合恵子さんも「民主主義は抵抗し続けることで前に進む。市民の力を見せ
てやろう」と訴えた。 (朝日新聞デジタルより http://www.asahi.com/articles/ASH9K4SMMH9KUTIL02D.html)
決戦の舞台は参院本会議に移りました。安倍与党は、18日中の同議場での強行
採決を目論んでいます。対して野党側は内閣不信任案提出などで徹底抗戦し、そ
れを何としても阻止したい構えです。本18日が日本が憲法9条逸脱の「運命の日」
となってしまうのか、固唾を吞んで注視するの段です。
(大場光太郎・記)