« 戦争法案週間-9月15日 | トップページ | 国会前だけではない!横浜地方公聴会で戦争法案に反対する大勢の市民終結、身を挺して議員らの車を止める! »

折り折りの短歌(8)

夏休みがらんとしたる校庭で少年独り屈(かが)みていたり


わたくしの視えざる体いっぱいに広げ触れたし入道雲を


扉(と)が開き美し熟女出で来たり花に水遣(や)る夏の夕暮れ


虫かごに蝉をいっぱい詰め込んでジージー鳴かせ少年が去る


夕暮れの公園ベンチ『ファウスト』の一節一節意味新たなり


カナカナが遠くの森で鳴いている町の外れの夏の夕暮れ


まだ青さ残りし宵の西空に低く掛かれる秋の眉月(まゆづき)


清澄な九月二日の昼下がり赤とんぼの群れ低く飛びたり


私鉄線停まる一つの駅ごとに暗くなりゆく秋の夕暮れ


あらためて生き直すぞと思わせる台風一過の秋の夕映え


雲覆う阿夫利峯(あふりね)近き土地にいて何やら寂し秋の夕暮れ


用水の小橋たもとの酔芙蓉(すいふよう)去年(こぞ)根元より枝を伐られし


根元より枝伐られたる酔芙蓉また葉が繁り花を咲かせり


夜(よ)の辻にひそりと台を構えつつ客待ち顔の女占い師


建て込みし住宅街の方々でリンリン鳴きし夜の虫かな


ビル連なる繁華な街の一処(いっしょ)よりほろと聞こゆる夜の虫かな


この国を滅びの淵に誘い込む戦争法案絶対反対!

(大場光太郎)

|

« 戦争法案週間-9月15日 | トップページ | 国会前だけではない!横浜地方公聴会で戦争法案に反対する大勢の市民終結、身を挺して議員らの車を止める! »

折り折りの短歌」カテゴリの記事

コメント

この記事へのコメントは終了しました。