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折り折りの短歌(13)

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うずくまる猫かと見ゆる黄昏(たそがれ)の風に震える冬の生(お)い草


マックにて老人ホーム情報を長く見ている老女ありけり


あじさいの新芽早くも角(つの)ぐみし二月半ばの寒いとある日


枝黒く紅(べに)をほのかに含む花その白梅にしばし見惚れり


ふきのとういつもの場所に芽を出して二十幾つも摘みて帰れリ  (※1)


黄緑(きみどり)の初々(ういうい)し芽を出だしたるふきのとうこそ春告げる草


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(すぐに横浜港に注ぐ大岡川・弁天橋よりの眺め。かもめが浮いていたのは川の左端、また留まっていたのもフェンス左端。)
 
浜近き川面(かわも)数羽のかもめ鳥ふわりゆらりと浮いていたりし


川境のフェンスに連なるかもめ鳥そをデジカメで撮りし娘よ


桜木町行き電車対面の美女の生脚艶(なま)めきて春  (※2)


駐車場停まりし車のナンバーが根性決めて「666」


背の高き枯れ木の枝のいずこかで甲高く啼く夕鳥ありき


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三月の五日早朝近くにてはっきり聴こゆ鶯(うぐいす)の初音


三月の冷たい雨の降る午後の下校児童の傘の波かな


手前なる小高い山の幾つもを一つに隠せり丹沢霞


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(この像は清水小学校のものではありません。)

懐かしき二宮金次郎少年像建っていたりし清水小学校  (※3)


グランドで児童掛け声元気よく体操している春うららかな


道端の薄むらさきの小さなるすみれ咲きいし春うららかな


真青(まさお)なる東の空の中ほどに上弦(じょうげん)の月淡く浮かべり


 (大場光太郎)

【注記】
※1 「ふきのとう摘みとは面妖な」とお思いの方もおられるかもしれません。がしかし、幼少を山形県内陸部の郷里で過ごした者にとっては当たり前なのです。もちろん「摘む」のは食用にするためです。てんぷらに、刻んで煮込みうどんの添え味に、苦みばしってなかなか乙な里の幸なのです。

※2 往年の美少年も(大笑い)この年になると電車に乗る場合、ケータイもスマホも持っていないので、対面座席の人となるべく目を合わせないように気をつけています。特に女性だったりすると、チラッとみただけでセクハラとみなされかねませんから。この拙歌の状況は、横浜駅から桜木町駅までの数分間でしたが、目の前に美脚美女ですから、本当に目のやり場に困りました。いくら見まいと思っても、いつの間にか美脚の方に目が吸い寄せられてしまうのです(笑)。

※3 二宮金次郎像は郷里の宮内小学校校舎前にも建っていました。今どきはもうあるまいと思っていたのに、何と現住居付近の清水小学校校舎前にもやはり建っているのです。二宮尊徳は現・小田原市出身のためか県内小学校に同像は多いようです。また金次郎像は石像が多いかと思いますが、全国に像が普及し出した昭和初期は銅像が主だったといいます。それが戦時中の物資不足で銅や金物類が軍部に接収された折り取りはずされ、石像に替えられたのだといいます。

※番外編 野良猫たちの四季
 今回もいろいろ記しておきたい事がいっぱいありますが、切りがないので一つだけ。問題児(実際はメス猫)アクニャンには困ってしまいます。年末から年初には自分で背中の毛をむしったらしく大きな「毛むしりクレーター」を作り、赤い皮膚がむき出しになりました。それが1ヵ月くらいで治ったと思ったら、今度は他所の野良猫と喧嘩し右前足を噛まれたらしく、その足をだらんと垂らし、三本足でピョコタランピョコタランと痛々しい姿です。「出来の悪い子ほど可愛い」といいますが、本当に心配です。アクよ、早く良くなれ!

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