折り折りの短歌(14)

(横浜・山下公園の「赤い靴はいてた女の子の像」)
大山の右ひときわなアミターバ光輪放つ春の入日よ (※1)
幅広き用水路の中ほどに豊かに生うる春の水草
街中の用水に生うる水草にも草の暮らしがあるんじゃないか
傾斜地に一群(ひとむら)咲ける春花は見られるために咲くには非ず
数ミリの丸き紫の野の花が風に震えて咲いているなり
雑踏のただ中にある桜木の今は二分咲きから三分咲き
晴れし午後八王子駅構内の黄なるがまぶし菜の花盛り
何処(いずこ)より風が運びしものなるか河原菜の花今盛りなり
きららかな駅ビル同士の隙間にもはばかりもなくたんぽぽの花
たんぽぽが群れて咲きいし脇道につい誘われて逸(そ)れて入りにき
ほらごらんお目々ぱっちりたんぽぽが肩寄せ合って咲いているわよ
横スタの巨人戦観たさの乗客の関内駅を辛くも抜けし
横浜の港の街は緑豊かそれゆえわたし好きな街です
(両側の木の間の白い建物が幸福の科学ビル。何となく違和感あり。)
由緒ある横浜の街幸福の科学のビルがでんと聳(そび)えり
夕暮れの山下公園一角で「赤い靴」上手(うま)し男性テノール (※3)
公園の大き一本の桜木の夜の闇溶かす妖し花かな
稲城市役所通りに沿いし細(ささ)流れ桜花びら浮かべ流れり (※4)
昼下がり川の辺の道対岸は大山までの萌(も)ゆる新緑
春の夜の西に輝く火の星よ生き抜く力我に与えよ
(大場光太郎)
【注記】
※1 「アミターバ」とはサンスクリット語で、「阿弥陀如来」のこと。あのような荘厳な入日を見ると、古人が西方極楽浄土の阿弥陀様の救済力をイメージしたのも何となく分かる気がします。
※3 ホント、男性の歌う「赤い靴」は素晴らしかった!ジーンとなり、久しぶり同公園内の「赤い靴像」に会ってきました。というのも、『二木紘三のうた物語』の「赤い靴」に3歳で死んだ妹のことをコメントしてより、何度も「会いに」行ったのです。また当ブログでも幾つも関連記事を出しています。
〈フォレスタの「赤い靴」〉
http://be-here-now.cocolog-nifty.com/blog/2013/10/post-1918.html
※4 東京都稲城市役所です。
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