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安倍首相はどうして衆参ダブル選を断念せざるを得なかったのか

-「To be, or not to be: that is the question:」(為すべきか、為さざるべきか?それが問題だ)とは、シェイクスピア劇でも最も人気の高い『ハムレット』の中の有名なセリフである。先王である父を殺した叔父の現王への復讐に懊悩するハムレットの心境が吐露されたセリフなのである。かかる若きインテリ王子ハムレットのような懊悩など、「御輿は軽くてパーがいい」還暦越えの安倍晋三にはおよそ似つかわしくないことだ。しかしこたびの同時選か否かではさすがのパープー安倍もハムレットもどきに直前まで迷いに迷ったのだという。そのあらましを紹介しているのが今回転載の『週刊現代』記事である。同分析は、先日記事で取り上げた『週刊ポスト』の分析とはかなり違う。週刊ポストでは、安倍に同時選を思いとどまらせた主役は菅官房長官だとしていた。ところが週刊現代での主役は、麻生財務相であり次いで公明党そして菅官房長官も、としているのだ。同じ出版社系の週刊誌(週刊現代は講談社、週刊ポストは小学館)でも、取材方法や切り口などが違うと違った分析になるということなのだろう。過程がどうであったにせよ、結果として安倍は同時選を見送った。これも一つの「決断」なのだろうが、果たして当の本人の満足のいくものだったのかどうか。「思いきり良く押し強く勇敢に断行せよ」とは、誰あろう安倍ら日本会議カルトの精神的支柱と見られる故・谷口雅春生長の家創始者の言である。谷口はまた「右顧左眄、遅疑逡巡するなかれ」とも説いている。今回の同時選見送りの“決断”は、“教祖様”からきついお𠮟りを受ける体の右顧左眄・遅疑逡巡しまくった果ての愚かな決断だったのではないか?だから国会閉会直後の消費増税延期釈明会見における、何が言いたいのか聞く方はさっぱり要領を得ないような無様な会見になってしまったのである。これでは参院選の結果はやる前から見えているようなものだが、「安倍にはまだまだ御輿に乗り続けてもらわなければ困る」とシャカリキになっているのが、パロマっていながらその上五輪招致汚職っている「悪電通」なのであるからして、どんな事を仕掛けてくるか知れたものではなく油断は禁物である。 (大場光太郎・記)-

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安倍首相の心を乱した衆参ダブル選「事前シミュレーション」驚きの数字(週刊現代)
http://www.asyura2.com/16/senkyo207/msg/381.html
投稿者 赤かぶ 日時 2016 年 6 月 07 日 08:34:05
http://gendai.ismedia.jp/articles/-/48828
2016年06月07日(火) 週刊現代 :現代ビジネス

伊勢で各国首脳を出迎えた安倍総理の表情には、まだ逡巡が見て取れた。ギリギリまで決められなかったのも無理はない。判断を誤れば、積み重ねてきた全てが無に帰すかもしれないのだ。「決断」の内幕。

■「やりたい」が本音だった

衆参ダブル選をやるべきか否か。そして、消費税を予定通り上げるべきか否か—この二つの問題をめぐって、不測の事態が次々に生じ、わずか数日で空気が一変する。安倍総理にとって、この1ヵ月あまりは、人生で最も「先の見えない」日々だったに違いない。

今や政界の先行きは、安倍総理の「決断」ひとつにかかっている。とりわけ、伊勢志摩サミット直前の5月第4週には、総理は何度も心変わりし、もはや側近にすら、一寸先の状況も読めなくなった。総理に近い自民党ベテラン議員が言う。

「総理自身が、『ギリギリまで判断を下さない』と決めたんです。本来、ダブル選は衆参の相乗効果で圧勝するのを狙ってやるわけですが、今回はそれだけじゃない。

近くで見ていて感じるのは、とにかく安倍さんの中で『野党に〝アベノミクスは失敗だ〟と言われるのは腹が立つ』という怒りが日に日に強くなってきている。だから、サミット直前には『まだ隠し玉がある』という話が党内で流れました。5兆円規模の財政出動を決めて、アベノミクスの『再起動』を国内外にアピールし、選挙になだれ込む。サミットの最中にも、総理はそんなプランを抱いていたわけです」

このとき、安倍総理の頭の中にはある「数字」が強く刻まれていた。5月17日にもたらされた、自民党選対による非公開の世論調査結果である。

ダブル選実行の判断材料とするために、自民党はゴールデンウィークの前後、2度にわたる調査を行っていた。これは党としても異例のことだ。

最初の調査はふるわなかった。「ダブル選をやれば、自民党は30~40議席減らす」。官邸は暗いムードに包まれた。

だが、休みが明けて2度目の報告が飛び込んできた時、安倍総理と側近たちは色めきたった。

「『衆議院は10議席減の280議席、参議院は55議席』という結果だったんです。『衆議院がたった10議席減で何とかなるなら、むしろダブル選をやって、参議院の議席を伸ばせるだけ伸ばすべきだ』というのが、この報告を受けて官邸での一致した見解になった」(官邸スタッフ)

■「これなら、やれる—―」

一時は弱気になっていた安倍総理は、この「数字」を目にして、再びダブル選への意欲を燃え上がらせていったのである。

安倍総理自身は、どちらかと言えば、これまでも一貫して「ダブル選も消費税増税延期も、やれることなら両方やりたい」というのが本音だったはずだ。

しかし、最後までその両方に反対し続けた勢力があった。ひとつは、安倍総理の盟友でありながら、今や「財務省の先兵と化した」とも評される、麻生太郎財務相である。

伊勢志摩サミットが目前になっても、安倍総理と麻生氏の間には険悪な雰囲気が流れていた。サミット本番に先立って、5月21日に仙台で開催されたG7財務相・中央銀行総裁会議では、麻生氏は改めて「消費税増税は予定通り実施する」と断言している。

実は、これには「前哨戦」があった。

「5月2日から、麻生さんは黒田(東彦日銀総裁)さんとドイツを訪れ、アジア開発銀行年次総会に出席しました。そこで麻生さんが述べた『(消費税増税をしなければ)世界で最も進んだ社会保障制度は維持できない』『改革(=増税)には痛みが伴う。反対があるのは当然のことだ』という増税断行発言は、麻生さんの完全なスタンドプレーだったんです。

麻生さんが、立場の上でも信念の上でも、『消費税増税は予定通りやるべき』派なのは総理も知っている。でも、海外であれほど堂々と言うとは思っていなかった。増税断行を国際公約するに等しいですからね。この発言の前後、安倍総理と麻生さんは消費税増税について何度も『激論』を交わしています」(前出・ベテラン議員)

■身内が敵ばかりに

消費税増税先送りは、安倍総理にとってダブル選を打つための最も重要な手札である。しかし麻生氏は、その後の自派閥の会合でも一貫して「ダブル選はない」との見解を示し続けた。「増税先延ばしでダブル選をやるなんて、オレは認めない」ということだ。

「麻生さんは、オレの手足を縛るつもりか—」

安倍・麻生・甘利の「トリプルA」と呼ばれた体制は、この5月で完全に崩れてしまったのである。総理をして、不安を抱かせるに十分な痛手だった。

安倍総理にとって、もうひとつの大きな抵抗勢力が、公明党だ。

「ここにきて公明党が、『ダブル選をやれば、ウチの選挙組織は衆院まで手が回らない。自民党は(衆院で)100議席減らすことも覚悟してもらいたい』と再三官邸に警告を送るようになった。

公明党としては、参院選のほうが衆院選よりもはるかに優先度が高い。公明党はあえて衆院選の準備を一切しないことによって、総理に対して『無言の反対』を示し続けました。総理のほうも、山口那津男代表が官邸を訪ねてきても、ダブル選については一切情報を流さない、という対応に出た」(全国紙政治部デスク)

自民党内では、「公明党はやる前にはうるさく反対するが、いざやるとなれば口をつぐんで付いてくるはずだ」という見方も少なくなかった。過去の解散総選挙のことを思えば、それはあながち間違いでもあるまい。

■「見送り」報道のウラで

ただ、安倍総理の不安を真にかきたてたのは、官邸で公明党との折衝役を引き受ける菅義偉官房長官までもが、あからさまにダブル選に難色を示し始めたことだった。

「菅さんは最近になって、ダブル選について半ば公然と『私は総理に何か言える立場にはない。ただ……』と言葉を濁すようになった。何しろ人手を差配したり根回しをしたり、実務をやるのは菅さんですし、おまけに『公明党の説得もやれ』『財務省への根回しもやれ』と言われる。ダブル選の地ならしは、全部菅さんに押し付けられるわけです。

『議席を減らすと分かっていて、選挙をやる意味があるのか』『疲れた』などと、グチに近いことを漏らしている、との話も聞いています」(前出・官邸スタッフ)

足元がおぼつかないようでは、党も選挙組織もフル稼働させなければならないダブル選は、とても戦えない。総理の頭の中には「もしダブルをやって、身内の裏切りやサボりに遭い、負けてしまったら」という思いが渦巻いていたのだ。

4月24日に投開票された、衆院北海道5区の補選では、自民党候補は最終的に勝ったとはいえ、世論調査で野党統一候補にいっとき逆転を許した。直前に発生した九州の大地震で、大々的な選挙応援を自粛せざるを得なかったことも逆風となった。公明党のアシストがなければ、負けていてもおかしくなかった選挙だ。

この補選で自民党に協力した、新党大地・鈴木宗男氏との絡みも、総理の悩みのタネとなった。

「北海道が苦戦になるということで、伊吹(文明元衆院議長)さんが宗男さんに支援をお願いした。宗男さんとしては娘の貴子(衆院議員)さんを自民党に入れてほしいから引き受けたのですが、彼女は一昨年の総選挙で比例復活だったから、このままでは入党できない。だから宗男さんは、総理に(衆院選を)やってくれ、とハッパをかけてきたんです」(自民党中堅議員)

ダブル選をやってもやらなくても、誰かしらの恨みを買うことになる。このひと月、安倍総理の心は千々に乱れていた。だが、国民にそれを気取られるわけにはいかない。「解散のカの字も考えていない」とだけ語り、新聞各紙も「ダブル選はある」「やっぱり見送る」と報道を二転三転させた。

迷いに迷い続ける心の裡を、決して誰にも気取られぬように抑えてきた安倍総理。まもなく、その命運が決する選挙がやってくる。

「週刊現代」2016年6月11日号より


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