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折り折りの短歌(15)

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咲き満ちし夜の桜と深き闇溶けていかなる化合起こすや


思わざる処に藤の木がありて花房しとど垂れていにけり


ごらん今啼きつつ空を飛んでいる鳥はひたすら今飛びしのみ


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和田傳(わだ・でん)の石碑の前で猫といて朧(おぼろ)三日月西に見しかな (※1)


初夏(はつなつ)の日射しが強き昼下がり西の峰々気だるく霞む


もう発(た)つぞ上煤が谷行きの終バスが乗らねばヤバイ人ら走れり  (※2)


薄氷(うすらい)のごと東(ひんがし)に浮かびたる午後の三時の初夏の月かな


ささやかな小藪なれども貴重なり綺麗な蝶が訪(とな)うからには


生田小学校沿いの裏道の下幽玄な孟宗林  (※3)


裏道の六十段階段登るとき背後でしげき夕のうぐいす


お婆らの話の終いはここ痛いあっち痛いの病気の話


街灯に浮かび上がりし緑葉の常にはあらぬほどのみどりよ


去年(こぞ)しげく夜蛙(よかわず)鳴きし水田が宅地に化けて寂(せき)たる今年


日傘など差せし奥様ちらほらと見ゆる五月の午後の街かな


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ソクラテス最期の年に近づけど足元にもの未熟なる我れ  (※4)


俺などはこの年までに何事も為し得ていないこのバカ野郎!


さやかなる南(みんなみ)寄りの中空に火星従えウエサクの月  (※5)


うす赤きアジサイ街路紫陽花(あじさい)も横浜に交われば赤くなるのか


深緑の木立の中に埋(うず)もれしごとメルヘンな家並みありけり


 (大場光太郎)


【注記】

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和田傳 1900年(明治33年)1月17日 - 1985年10月12日)
(厚木市恩名のご自宅前で。下の記事にも書きましたが、昭和40年代後半、私もご住居付近を散歩中の同氏をお見かけした事があります。)

※1 和田傳は、当厚木市出身・在住だった戦前、戦後の農民文学者。詳しくは『鰯雲(鱗雲)』記事(2009年10月)参照のこと。その和田傳文学碑が、実はアク、コクロなど野良猫たちの「猫山」なのです。画像では分かりにくいですが、和田傳代表作の一節を刻んだ石碑の下がくぐれ、全体が平になっていて、猫たちが集うのに格好の場所なのです。多い時には数匹集まりましたが、今はアク一匹、アクが猫山の主になりました(笑)。今年初春頃まではコクロもいましたが、いつの間にか近くの当市内一の中央公園にお引越しなさいました(笑)。したがってこの拙歌の猫とはアクです。文学碑を背にして縁石に腰掛け、遊歩道向こうの厚木中学校校舎の間の西空を見ていたのです。すぐ側にちょこんとアクが蹲って。なおアクの噛まれた右前足、おかげさまで4月中旬くらいに完治しました!

※2 上煤が谷(かみすすがや)とは愛甲群清川村煤が谷の一番奥の部落。七沢と飯山からの二本の道が合流した先が清川村煤が谷ですから、本厚木駅から20キロくらいあるのではないでしょうか?最終バスに乗り遅れたら完全にアウトです。なお上煤が谷の向こうの峠を越えた先が宮が瀬地区でしたが、今では東洋一という宮が瀬ダムが築造され湖底に沈んでいます。

※3 生田小学校は川崎市多摩区内にあります。五月初旬頃、小田急線生田駅から高台にある同校裏手の閑静な住宅街の建設会社を訪問しました。同小学校をぐるっと回っての初訪問の帰り際、奥さんから近道を教えてもらいました。同小学校裏道ルートです。急階段を下りるとほどなく駅で、なるほど近いです。しかし行く時は次の拙歌のように心臓破りの六十段階段があります。聞くと70代半ばくらいの奥さんは、今でも駅方面に用事で出かけた帰り、その階段を難なく登るそうです。いやはや感服です。

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※4 先月『ソクラテスの弁明・クリトン』(岩波ワイド文庫)を読み終わった直後の二つの拙歌です。同書を大感激しながら初めて読んだのが高校2年生の時。以来40代前半に2回目と都合3回目の読了となります。今回は讒言により告訴されたソクラテスの、アテネ市民たちへの弁明の場に若きプラトンなどと共に私もいて、ソクラテスの生の説法を聴くような感覚で読んでみました。クリトンと併せて、いやぁとにかく凄い哲人だった事が再認識されました。釈迦、孔子、イエスと共に「人類の教師」とされますが、かくも偉大な真理貫徹の愛知者がいてくれたことに感謝です。『ソクラテスの弁明・クリトン』は、私自身の未熟さ、至らなさがまざまざと鏡のように映し出される大古典です。

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鞍馬寺「五月満月祭」のワンシーン

※5 「ウエサクの月」については『ウエサク祭とは?』(2010年5月公開)参照のこと。今年のウエサク月は5月21日(土)の満月でした。その夜、京都鞍馬寺では恒例の「五月満月祭」が行われました。また東京でも、さらには米国カリフォルニア州の聖山・シャスタ山麓でも行われています。毎年この時期になると同記事(正・続)へのアクセスが急増します。

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