【赤毛のアン】名言集・元気がでる前向きな言葉・画像
10日ほど前、当ブログ検索フレーズランキングに、「赤毛のアンポスター」など関連フレーズが三つほど並んでいました。珍しいことなので検索元を訪れてみました。そこになるほど確かに当ブログ当該記事『「赤毛のアン」ポスター』がありました。と同時に、今回転載・紹介する『【赤毛のアン】名言集・元気がでる前向きな言葉・画像』(「matome.naver」サイト)もあったのです。俄然興味が湧き、ついでにのぞいてみましたら、以下のとおり感動的言葉の連続です。よって、これはいつかそのうち紹介しなければ、と思ったのです。
『赤毛のアン』誕生100年記念、劇団『四季』公演ポスター(2008年)
『赤毛のアン』の作者は、カナダの女流作家L・M・モンゴメリです。だからアンの言葉は、実はアンに託したモンゴメリ自身の想いでありメッセージであるわけです。本当に宝石のような言葉の数々です。日本文学でも世界文学でも、一般に「文学」は、社会や人生の暗部を鋭く抉りだしたものが優れている作品と思われがちです。が、『赤毛のアン』のように、読んでいて元気や希望が湧いてくる作品も第一級の文学作品であるわけです。
なおモンゴメリは、先行発表され大評判となっていた『トム・ソーヤーの冒険』(マーク・トウェイン-米国)の少女版を企画し、かつ19世紀後半からアメリカで広く普及され出したキリスト教新解釈としての「ニュー・ソート運動」の影響を受けたのかな、と考えたりもします。
長々と私が講釈しても何ですので、以下【赤毛のアン】名言集を転載します。まず初めに、私自身が『赤毛のアン』を読んで強く印象に残った言葉を紹介しておきます。これは『「赤毛のアン」読みました(2)』の中でも紹介した一節です。
(引用開始)
「あたしたちはお金持ちだわ」とアンが断言した。「だってあたしたちには、今まで生きてきた十六年間があるし、みんな女王様のように幸福だし、多かれ少なかれ想像力もあるわ。ねえみんな、海をごらんなさいよ。―銀色の影の中に、眼に見えないいろんなものの幻影があるわ。もしあたしたちが百万ドルや、ダイヤモンドをくさるほど持っていたら、あの美しさを楽しむことはできないのよ。」 (中村佐喜子訳、角川文庫版、「第33章」より)
(引用終わり) (大場光太郎・記)
【赤毛のアン】名言集・元気がでる前向きな言葉・画像
https://matome.naver.jp/odai/2141074236721027901
「いま曲がり角にきたのよ。曲がり角をまがったさきになにがあるのかは、わからないの。でも、きっといちばんよいものにちがいないと思うの。それにはまた、それのすてきによいところがあると思うわ。その道がどんなふうにのびているかわからないけれど、どんな光と影があるのか―どんんな景色がひろがっているのか―どんな新しい美しさや曲がり角や、丘や谷が、そのさきにあるのか、それはわからないの」
出典『赤毛のアン』名言集 - モンゴメリの世界へ−読書でタイムトラベル
『赤毛のアン』名言集 - モンゴメリの世界へ−読書でタイムトラベル
出典www.ntacanada.com
アンが憧れたバラのつぼみのティーセット(グリーンゲイブルスの来客用食堂)
「朝はどんな朝でもよかないこと?その日にどんなことが起こるかわからないんですものね。想像の余地があるからいいわ。」
村岡花子訳『赤毛のアン』第四章。
これから発見することが
たくさんあるって
すてきだと思わない?
もし、何もかも
知っていることばかりだったら、
半分もおもしろくないわ。
そうしたら、ちっとも
想像の余地がないんですものねえ。
りんごの花
「なんてすばらしい日でしょうね』とアンはふかぶかと息をすいこんだ。「こんな日に生きているというだけでしあわせじゃないこと?」
村岡花子訳『赤毛のアン』第十五章。
アンの部屋
ルピナス
何かを楽しみに待つということが、そのうれしいことの半分にあたるのよ。
そのことはほんとうにならないかもしれないけれど、でもそれを待つときの楽しさだけはまちがいなく自分のものですもの。
あたし、なんにも期待しないほうが、がっかりすることより、もっとつまらないと思うわ。
プリンスエドワード島
『わが人生は希望を埋葬した墓場なり』 前に読んだ本の一節よ。がっかりするといつも、慰めにこうつぶやいてみるの」
赤毛のアン』第5章 松本侑子訳 十八世紀アメリカの詩人レベッカ・ハイネマンの「聖書の女たち」にも同様の一節がある。
アンの部屋
グリーンゲイブルス
プリンスエドワード島
「今宵はまるで紫色の夢のようね、生きているのが嬉しくなるわ。夜が明けると、朝がいちばんすてきだと思うんだけど、日が暮れると、夕方のほうがきれいに思えるの」
『赤毛のアン』第29章松本侑子訳
「あたしの中にはたくさんのアンがいるんだわ。だからあたしはこんなにやっかいな人間なんじゃないかしらって思うことがあるのよ。もしあたしが、たった一人のアンだとしたらもっとずっと楽なんだけれど、でも、そうしたらいまの半分もおもしろくないでしょうよ」
アンの言葉。村岡花子訳『赤毛のアン』第二十章
『努力のよろこび』というものがわかりだしたわ。一生懸命にやって勝つことのつぎにいいことは、一生懸命にやって落ちることなのよ。
村岡花子訳『赤毛のアン』第三十五章。
プリンスエドワード島 たんぽぽの花畑
アンの部屋 マシューがプレゼントした膨らんだ袖のドレス
「わしは一ダースの男の子よりも、アンの方がいいよ」マシューはアンの手をとり、掌でぽんぽんと優しくたたいた。「いいかい、一ダースの男の子よりもだよ」
『赤毛のアン』第36章 マシューの最後の台詞 松本侑子訳
プリンスエドワード島
ああ、野心をもつということは
楽しいものだわ。
こんなにいろいろと野心があって
うれしいわ。
限りないみたいだけど、
そこがいいんだわ。
一つの野心を実現したかと思うと、
また別のがもっと高いところに
輝いているんだもの。
人生がとても
はりあいのあるものになるわ
プリンスエドワード島
結局、一番幸福な日というのは、
素晴らしいことや驚くようなこと、
胸が湧き立つような出来事が起こる日ではなくて、
真珠がひとつずつすべり落ちるように
単純な小さな喜びを次々に持ってくる一日一日のことだと思うわ
~ アンの青春より ~
プリンスエドワード島
苦労も心配も悲しみもくることでしょうて。
宮殿であれ、小さな夢の家であれ、
どんな家でもそれを閉め出すわけにはいきませんて。
だが、あんたがたが
愛と信頼をとりそろえて打向かえば、
先方に勝をとられることはないですて。
この二つを羅針盤と水先案内にすればどんな嵐でも切り抜けられるですよ。
アンの夢の家 第38章P416
プリンスエドワード島
「人生の学問は必ずしも大学でまなぶものとかぎらないわ。人生はいるところで教えてくれる」と、アンは考えた。
村岡花子訳『アンの愛情』第十五章
ブリーディングハート
ユーモアは人生の饗宴においての最も風味に富んだ調味料である。
自分の失敗を笑い、そしてそこより学べ。
自分の苦労を笑い草にしつつ、それから勇気をかきあつめよ。
アンの愛情第37章P411
関連本
関連まとめ
赤毛のアンにでてくる数々のお菓子やお茶会に憧れた人におすすめです♪赤毛のアンのお菓子の再現レシピ・アンに出てきそうなお菓子のレシピをあつめました。
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