市橋容疑者は生きてたの !?
スピードの早い今の世の中、あっと驚く出来事が次々に起きてくるものです。
何と4日、‘07年3月イギリス人英会話講師リンゼイ・アン・ホーカーさん(当時22)殺害の容疑で全国に指名手配中の市橋達也容疑者(30)が、名古屋市内の整形病院で鼻を高くする手術を受けていたことが判明しました。
そして5日千葉県警は、その時病院で撮られた写真を公開しました。まあびっくりです。以前の手配写真時の、目じりも眉毛もキリッとつりあがった、見ようによっては険のある凶悪そうな人相から、何とも人の良さそうなふっくら丸顔に変わっているではありませんか !
思えば千葉県市川市内の市橋の自宅マンションから、職務質問のため訪れた警官を振り切って逃亡してから2年半。その間市橋に関する足取りはまったくつかめず。イギリスに住むリンゼイさんのご遺族には申し訳ないながら、『市橋は死んでしまって、もうこの世にはいないだろう』と思っていました。
しかし市橋はどっこいしたたかに生きていたわけです。それも整形は今回が初めてではないと見られています。整形美容外科の専門家の見立てでは、都合8ヵ所も手を入れているのではないか?というのです。一重を二重まぶたに、下唇を薄く、左頬の2つのほくろを取ったり、つりあがった眉毛を垂れさせたり、両頬や下あごにヒアルロン酸を注入して膨らませたりと、しめて総費用数十万円から百万円ほど。
素足のまま逃走した市橋は、当初の所持金は5万円程度とみられていました。それなのに、一体そんなお金どうやって捻出出来たのでしょうか?また今回の件から、福岡県内の美容整形外科でも整形手術を受けようとして断られていたことも判明しました。
逃走後、大阪ー福岡ー名古屋ーあるいはその他の地域。市橋は日本列島を自在に移動していたことになります。そのための資金もどうしていたのでしょう?やはり逃亡を手伝った知人の存在があったのか、逃走中に知り合った女性に貢がせたのか、あるいは大阪や名古屋あたりの風俗店にもぐりこんで市橋自身が稼いだものなのか。疑問が残ります。
しかし今回の整形の件で市橋容疑者は、自ら墓穴を掘ったかっこうです。改めて整形後の写真が公開された以上、今までの整形苦労は水の泡となったわけです。生存が確実になって居場所が特定されたからには、警察当局としてはむしろ格段に捜査しやすくなったとも言えます。
実際警察当局は、捜査の網の目を名古屋市に絞って、市橋が立ち寄った可能性のある、同市内の24時間営業のマンガ喫茶、ネットカフェ、ホテルなどに聴き込みを続けているもようです。また市橋のマンションから女装用のカツラが発見され、女装趣味があるとされていますが、3日午後2時前、名古屋市内のコスプレ店に市橋らしき人物が立ち寄ったとの情報も寄せられています。
包囲網は確実に狭められ、逮捕にそう時間はかからないかもしれません。
しかし市橋容疑者にこれほどてこずった、元々の原因は千葉県警の不手際にあります。数人の警官が自宅マンションに職質に訪れながら、一瞬の隙をつかれまんまと市橋の逃亡を許してしまったわけですから。
リンゼイさん殺害事件は、当時母国イギリスでも大々的に報じられ、我が国の安全神話がまた一つ大きく崩れることになりました。同時に千葉県警の大失態は、日本警察に対する国際的な信用を失墜させることにもなりました。
千葉県警の失態はそれだけではありません。
当ブログでシリーズ化を始めている、例の木嶋佳苗(34)の結婚詐欺事件においてもそうです。2年前の‘07年8月、千葉県松戸市に住む福山定男さん(当時70)の突然死。あるいは今年5月の同県野田市の安藤建三さん(当時80)の住居火災による焼死。いずれにも関係していた木嶋佳苗を、もっとしっかり取り調べ逮捕していれば、後の事件が起こることはなかったのです。
さらに今年7月には、豊田愛子さん(61)を殺害し、次女の豊田智美さん(21)を拉致して全国に指名手配中の仲田敏行(28)の事件でもそうです。仲田は智美さんに度々ストーカー行為を繰り返し、ナイフを所持していることを知りながら逮捕せず、傷口を広げてしまったのです。
このような度重なる失態から、一部ネットでは千葉県警は「恥場県警」と揶揄されているようです。(「俺は男だ」の森田健作知事、もっとしっかりしてよ ! )
まさか犯罪者は、『千葉県警はゆるいぞ。千葉で何か罪を犯しても大丈夫そうだぞ』と思っているわけでもないでしょうが。なぜか千葉県では、犯罪が多発しているように思われます。そういえば、先月下旬に起きた、松戸市の5階建てマンション2階での火災、同室に住む千葉大女子大生荻野友花里さん(21)殺害事件も、いまだ未解決のままです。
警察の失態は、何も千葉県警に止まりません。押尾学事件に見られるように、赤坂警察署のように地場の闇社会や芸能界とズブズブで、そのため肝心の捜査を怠ったりと、日常的に報じられる全国警察組織のゆるみ、たるみ、乱れは目を覆うものがあります。
郵政など次々に民営化される中、官庁組織の中でも「警察、自衛隊、消防署」は絶対民営化されないだろうと言われています。それもそのはずです。これらは国家権力維持の要(かなめ)なのですから。しかしそれにあぐらをかいてもらっては困ります。いずれも国の治安や国防に関わる重大な部局です。これらが乱れれば(実際はいずれも乱れているわけですが)国全体が乱れ、犯罪は頻発し市民生活が脅かされます。
警察の汚名の一つをそそぐためにも、千葉県警には市橋容疑者の一刻も早い逮捕を強く望みたいものです。
(大場光太郎・記)


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