「あたしの中にはたくさんのアンがいるんだわ。だからあたしはこんなにやっかいな人間なんじゃないかしらって思うことがあるのよ。もしあたしが、たった一人のアンだとしたらもっとずっと楽なんだけれど、でも、そうしたらいまの半分もおもしろくないでしょうよ」

アンの言葉。村岡花子訳『赤毛のアン』第二十章

『努力のよろこび』というものがわかりだしたわ。一生懸命にやって勝つことのつぎにいいことは、一生懸命にやって落ちることなのよ。

村岡花子訳『赤毛のアン』第三十五章。

プリンスエドワード島 たんぽぽの花畑

「あたしは自分のほか、だれにもなりたくないわ。

村岡花子訳『赤毛のアン』第三十三章。

アンの部屋 マシューがプレゼントした膨らんだ袖のドレス

「わしは一ダースの男の子よりも、アンの方がいいよ」マシューはアンの手をとり、掌でぽんぽんと優しくたたいた。「いいかい、一ダースの男の子よりもだよ」

『赤毛のアン』第36章 マシューの最後の台詞 松本侑子訳

自然がわたしたちの
傷ついた心を
癒してくれるのだから、
心を閉ざすことはないのよ

第37章P505

プリンスエドワード島

「私はここで生きることに最善をつくすわ。そうすれば、いつかきっと最大の収穫が自分にかえってくると思うの」

『赤毛のアン』第38章 松本侑子訳

ああ、野心をもつということは
楽しいものだわ。
こんなにいろいろと野心があって
うれしいわ。
限りないみたいだけど、
そこがいいんだわ。
一つの野心を実現したかと思うと、
また別のがもっと高いところに
輝いているんだもの。
人生がとても
はりあいのあるものになるわ

プリンスエドワード島

結局、一番幸福な日というのは、
素晴らしいことや驚くようなこと、
胸が湧き立つような出来事が起こる日ではなくて、
真珠がひとつずつすべり落ちるように
単純な小さな喜びを次々に持ってくる一日一日のことだと思うわ

~ アンの青春より ~

プリンスエドワード島

苦労も心配も悲しみもくることでしょうて。
宮殿であれ、小さな夢の家であれ、
どんな家でもそれを閉め出すわけにはいきませんて。
だが、あんたがたが
愛と信頼をとりそろえて打向かえば、
先方に勝をとられることはないですて。
この二つを羅針盤と水先案内にすればどんな嵐でも切り抜けられるですよ。

アンの夢の家 第38章P416

「人生の学問は必ずしも大学でまなぶものとかぎらないわ。人生はいるところで教えてくれる」と、アンは考えた。

村岡花子訳『アンの愛情』第十五章

ブリーディングハート

ユーモアは人生の饗宴においての最も風味に富んだ調味料である。
自分の失敗を笑い、そしてそこより学べ。
自分の苦労を笑い草にしつつ、それから勇気をかきあつめよ。

アンの愛情第37章P411

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